タイトルにインパクトがありますが、中身はお仕事モノで買収された側の社員の実情を描かれていて堅実な作品だなと。
タイトルの通り、日本企業が外資系企業に買収される。それは予告なく訪れて混乱する社員達。社会人ならば心あたりある会社の悪い部分が炙り出されて、問題が山積み。
ベテラン、中堅、若手、子持ち、外国の人、それぞれの立場の視点から会社で力を合わせる難しさを描いていて、どの立場の人も悩みは尽きない。
自分とは違う立場の考えを一方的に否定していたら前に進めない。
互いに歩み寄る必要がある。
社会人の在り方や考え方は年代で違っていて、上手く共存していく会社が生き残っていくんだろうな。
会社間で対立している状況で、頭が痛くなる状況だが、主人公・真柴が会社のため、自分の矜持のため、奔走してたどり着いた結末は天晴れでした。
朝テレビつけたら、ウチの会社買収されてた!
社名変更、リストラ、技術流出、働き方激変……!?
怒濤の企業買収ヒューマン・コメディ「花森石鹸」が、外資系企業に買収された。
激務に耐えるベテラン、合理化を求める若手、葛藤するシングルマザー、謎多き新社長――
モチベーションも立場も世代も違う両社の社員たちは、この激変を乗り越えられるのか。
愛社精神満点の総務部員・真柴忠臣(35歳)の奮闘の行方は!?
一気読み間違いなしの、胸熱お仕事小説。