羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

七つの魔剣が支配するⅢ

七つの魔剣が支配するIII (電撃文庫)


今、人気が出てるファンタジー


前巻ピートが窮地に陥って、焦るオリバー達。そんな時、不思議な先輩・ ミリガンが声をかけてくる。


うーん。オリバー達の苦悩などかよく書かれてるし、ピートがどれだけ危ないところにいるのかを表していて、最後にピートが助かったところは読者的にやった!と盛り上がりました。あと、オヒィーリアの生い立ちで、絶望から幸せにいき、そして絶望に戻ったので、悲しい話で終わるのかと思ったら、最後に光が差しこんで美しい話でした。ただ、今回は上手くいったけど、これからどうなるか目を離せないです。


1年生編が終わり、次巻からは2年生編へ入るわけなんですが、オリバーの闇仮面モードが鳴りを潜めていたので、そろそろ復讐の鬼と化して欲しいなと。個人的な欲ですね笑



続きが楽しみです!

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)


佐伯沙弥香の良さがこれでもかと詰まっている、ノベライズ第2巻。


先に言っておくと、原作コミック7巻を読んでから読むのをお勧めする。そういうネタバレというかもはや読んでる前提で書かれている。

高校1.2年と沙弥香は燈子と仲良く過ごし、ゆっくりと関係を深めていき、そして高校3年生で燈子は侑と出会ってしまう。

侑の一歩は紗弥香の十歩ぐらいの駆け足で、侑と燈子は近づいていく。紗弥香はそれを見てることしか出来ない。積み重ねてきた結果、燈子の考えを察しながらも傍観をすることしか出来ないというジレンマ。切ない。

紗弥香は侑より先に燈子と仲良くなっていたのに、遠く感じてしまう。悲恋。

ただ、沙弥香はこんな想いをするなら…と投げやりにはならずに、この出来事を飲み込みで強くなっていくというところに沙弥香の良さが詰まっていると思います。


物語的にサブポジの立ち位置だけど、必死に戦ってたんだなと分かる良いノベライズです。


大学生編も楽しみです。




入間先生とやがて君になるの波長が合い過ぎなので全キャラのノベライズを書いてもらいたいぐらいです。

マージナル③

マージナル3 (ガガガ文庫)


サイコパスの一歩手前のマージナルで踏み止まる京也は葛藤を当たり散らしたりしないで、踏み止まる理性が残ってるがいつまで持つか。御笠が割と踏み込んできたが、京也の心に届くかなぁ。


京也の中にまだ、暖かいところがあるのが良いですね。鬱一辺倒にならないバランス感覚がとれてる良い作品です。



どうやってこの物語を畳むのか楽しみです。

噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか?

噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか? (角川スニーカー文庫)


最近よく見かける、好感度が最初からMAXのところから始まるラブコメ

ただ、あらすじとか見て想像してたのとは違って、サイバーセキュリティを取り扱った学園モノ。専門知識が欠けてるとちんぷんかんぷんなところがある。そこが分かればより物語の盛り上がりに乗っかっていけたかなー。


やはり好感度が高いのも理由があるし、モブの主人公・祐が現実とぶつかったり友達とすれ違ったり、ただイチャイチャするだけでないのは好印象でした。幼なじみや同級生も個性的で良いです。


こんなバグまみれの人生は大変だけど、案外楽しいのかもしれません。

継母の連れ子が元カノだった2 たとえ恋人じゃなくたって

継母の連れ子が元カノだった2 たとえ恋人じゃなくたって (角川スニーカー文庫)


今、ブームが来そうな糖分多めのラブコメ第2巻。


今回から登場する新キャラ・いさなが今までにいないヒロインの形で珍しさが目立ちましたが、珍しいだけでなく良い子で好きになるヒロインです。

ラノベオタクで巨乳で隠れ美少女とか陰キャラにとって理想的ですね笑


そして今回、いさなと水斗の仲を保とうと結女が動いていて、本当に良いのかと思ったがやっぱりといったところでした。ほんっっっと結女はめんどくさいな(褒め言葉) 水斗も水斗でマジかと思う強情さで、読んでて早くより直せやとやきもきしますね。


あと、南と川波の幼なじみコンビのこともちょっとずつ触れられていて、もっと掘り下げられるのを待ってますかね。



2巻も良いラブコメでした。


これからも楽しみです。


コミカライズも期待です。

物理的に孤立している俺の高校生活

物理的に孤立している俺の高校生活 (ガガガ文庫)


異能ぼっち青春未満ラブコメ


異能の力は生まれつき決まっていて、その異能のせいでまともに青春を送れない人達がいる。そんな人達にスポットを当てて、青春を謳歌しようと奮闘する物語。

主人公の波久礼は周囲の人の体力を奪ってしまう。高鷲は人と目を合わせると自分の本心が電光掲示板で現れる。菖蒲池は他人の好感度を増幅させてしまう。

ぼっち特有の描写が痛々しいが読んでいくうちに不思議と癖になる面白さ。人と人の関係を考えすぎるあまり空回りするが、最後は分かり合える。良い青春でした。



これから、どんな青春を描いていくのか楽しみなシリーズですね!

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2 (オーバーラップ文庫)


人生攻略本作る、赤三月と九木野瀬の物語第2巻。


今回は新たに人生攻略をしたわけではなく、低スペックながら主人公である九木野瀬の過去を新キャラの歌ノ森と合わせて書かれていて、よい掘り下げでした。そして、赤三月も胸な秘めてるものの一部が垣間見えることが出来て、より赤三月について知りたいなと。

あとは、黒花が表紙、口絵、作中でハッチャケていて良い感じに育ってる。


そして、お話がもっともっと読みたいと思ってるんですが、ここで打ち切りみたいな感じになりそうなんですが、もちろん続きますよね?まだ、読んでない人は買ってください、損はしないから!読んだ人は周りに勧めましょう。なんとしても、続巻を!