羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ー弾丸魔法とゴースト・プログラムー

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― (ファンタジア文庫)


ファンタジア大賞受賞作


東と西の国の百年に及ぶ戦場で、東の少年兵・レインは追い詰められていた。そんな時、落ちて取っといた弾丸を込め、敵を打った、そしたら世界が…


設定、物語の世界観、キャラの造形、どれも練られていて、あっという間に読みました。

開始数ページでこの物語に引き込まれて、気がついたら文章にかじりつくようにして読んで、主人公のレインや謎の弾丸を作ったセラ、レインの仲間のアスリーなどの心情に惹かれました。 そして、何よりも、撃った相手を最初からいなかった世界へ再構成するという悪魔の弾丸が物語を盛り立てている。この設定を思いつき、物語を完成させた時点で作者の勝ちですよ。こんなの面白いに決まってる!


ハードな世界観でありながら、学園要素あり、恋愛要素も薄っすらあり、主人公、ヒロインの背景がしっかりと作られていて、ボーイミーツガールも。なんだこの名作は!

読むしかないでしょう!



大賞に相応しい、作品だと思います。



是非手にとって、読んで下さい!