下巻。真咲と行成の恋と進路はひと段落する。真咲は母親の進めで進学校に進み、行成は大阪の会社へ。
心だけでなく、物理的にも離れてしまう。そんな不安に押しつぶされそうになる真咲が辛い。そして、自分が女性だってことも自分の口からでは言えず、他人から言われる。中盤までは重たい空気が流れてましたが、中盤から一転、真咲と行成は一緒にはいられない。今は。真咲が抱えていた、家族、友達、行成との恋が決して無駄にはならない展開で、読後感が非常に良い感じに締めくくりました。
全ては言えてない、それでも察し合う二人の未来は明るく、想像の余地があり、素晴らしい作品だと思いました。