羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー3 結衣side

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 結衣side (3) (ガガガ文庫 わ 3-27)


待ってました由比ヶ浜結衣の物語を!

(あらすじ)

第3弾は、「由比ヶ浜結衣」にまつわる短編とイラストを収録。 
うかみ、U35、春日 歩、くっか、クロ、しらび、戸部淑ら大人気イラストレーターと、川岸殴魚、境田吉孝、白鳥士郎田中ロミオ、八目 迷、水沢 夢といった超豪華作家陣が参加!! 夢のコラボが実現しました。 
さらにぽんかん(8)と渡 航の原作コンビも参加。 
すべてかき下ろし作品。ここでしか読めない、珠玉の物語集! 


最終巻を読んだ後、ひたすら結衣があの先どうなってしまうんだと思っていました。

八幡と雪乃がくっつき、しかし側にいる結衣。なんとも心が痛む。

しかし、渡航先生が書き下ろした、ガハパパ視点の話を読むと報われた気持ちになりました。

前を向いて、苦手な料理を頑張っている姿を見れたので、安心しました。

また、八幡、雪乃、結衣の父のバーでの一幕は惹きつけられるものがありました。

八幡の父に関してはこの親にしてあの子あり、でした。笑 

三人の父が合間見える時があれば別の意味で面白そうです。


さて結衣視点の物語なんですが、どの話にも結衣の優しさが詰まっていて、どの作家も思うことは一緒だと思うと嬉しくなりました。

不器用でも誠実にいようとする姿やラーメンを食べて思った気持ち。極端に影が薄くなった八幡を見逃さなかったり、野良猫にも情を注いだり。素晴らしい話が盛り沢山でした。


特に好きだったのはラーメン屋に行く話と野良猫との別れの話ですね。



とにかく、結衣の良さがギュッと詰まっているアンソロジーだったので、結衣好きは読むしかない。