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天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけスキだらけなんだよ

天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけそんなにスキだらけなんだよ (角川スニーカー文庫)

 

主人公・桐島公平とヒロイン・神野毬萌が幼馴染という関係で、天才で周りから注目される存在である毬萌は公平と一緒にいる間は気を抜けて過ごしている心地良い空気はとても良かったです。距離が近いからこそ互いに遠慮なくぶつかり合えるし気を許せる関係が羨ましい。

しかし、近いからこそ恋という意識は芽生えてなかった。

ただ、公平に後輩の花梨がぐいぐいきていて、毬萌の心境は揺れて、今まで隠していた気持ちが浮かび上がってきて、苦しんでしまう。だが公平が真っ直ぐに向き合ってきて、気持ちを落ち着ける。

認識の隙間を縫って互いに意識しあえるようになった公平と毬萌の関係の発展が楽しみです。

 

花梨ちゃんと毬萌の争いが楽しみです。

 

公平の語りや文章が良い意味で砕けていて、好きです。

ブレない公平の行動、勢いある展開、ヒロインの無邪気さ、魅力的な作品です。

 

是非シリーズ化してほしいです。

 

 

 

(あらすじ)

このラブコメは……スキだらけ! 

幼馴染の神野毬萌は、チートレベルの天才と評判の美少女だ。 
しかし何故か俺の前でだけ、天才と紙一重の突拍子もない行動力で突如ポンコツに変貌する。 
「にははー、コウちゃんありがとっ!」 
そんなあいつを陰ながら助けてやるのが俺の日常だ。 

4月から生徒会長に就任した毬萌を補佐するべく、幼馴染の腐れ縁で俺も副会長になることに。 
だが、ある日俺が後輩の冴木花梨に告白されてから、幼馴染の距離感に変化が訪れた。 
俺の前でも完璧なままでいようと、必死に無理をする毬萌。 

「コウちゃんに幸せになってほしいんだもん」と涙を見せるお前は……なんで俺の前でだけそんなにスキだらけなんだよ。