エッセイ本の感想はブログにあげてなかったのですが最近好きな俳優の中村倫也さんのとあれば書くしかないなと。
ダヴィンチで掲載されていて注目していたので書籍化してくれてありがたいです。
インタビューやメディアでの中村倫也さんのユーモア溢れるセンスや言葉選びから、どんな文章を描くのか楽しみにしていました。
メディア等では明かせないよう心情が文章に落とし込まれていて、ふふっと笑えたり、言葉を噛み締めたくなったり、最初から最後まで集中して読めました。
日々をどう過ごしているのか、自意識の暴走具合など、気になる部分が多々あり、読んで良かったと思いました。
生きていて硬くなりすぎず、柔らかすぎずの中間をサッと生きているような中村倫也さんの心情が写されているような小話に惹き込まれました。
中村倫也さんが好きな人、気になっている人に是非読んでもらいたいエッセイ本でした。
自意識過剰でモテたくて仕方なかった学生時代。クラスメイトに突然奪われたファーストキス。
料理や掃除に買い物、たまの実家への帰省と親孝行、そんなありふれた休日。
思うように進まない俳優業に、誰にも必要とされていないのかとコンプレックスを抱えては笑えなくなった日々、這うように見つけ出した答え。
“カメレオン俳優”と評されてはそのブレイク後、呼吸ができなくなったこと。昨年、自粛期間中に襲ってきた、孤独と涙。
そして尊うべき「生きる」ことについて……。