羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

さよならの言い方なんて知らない。6

さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

 

約1年振りということで忘れてしまっている部分があり、咀嚼できなかった部分があったのは悔しい。読み返す必要がある。

さて、今回は架見崎の根幹を揺るがすウロボロスをどうするか。ウロボロスの脅威を知っている香屋が今までのスタンスと打って変わって前に出て、弱気だけど攻めの姿勢を見せていて、それだけ危機意識を持たないといけないのだなと思いました。かなり、手強そうだけど香屋は策を練れば問題なさそうだと感じるのは流石。

秋穂は香屋の変化に思うところがあるようで、香屋の意識の変化が足元をすくう。なんてことはならないと良いな。

 

架見崎のチームの中で裏切り者を暴いていくのに多く割かれていたが、正直、香屋とトーマのぶつかり合いを見たかったかなと。

共に架見崎を支配しようと画策していて、周りを巻き込んでいく様子が良かったです。

香屋がリードしているかの様に見えた裏でトーマは大胆な策を行使していて、香屋はしてやられた形だが、どう巻き返すのか楽しみです。

 

架見崎の行方は、香屋とトーマの勝負は、どうなるんでしょう。

 

書店特典のペーパーは短い内容ですが、シリーズが好きならば入手して欲しいものでした。

 

 

裏切り。疑念。騙し合い。
戦争の果てに起きる、奇跡。

架見崎に現れた新たな絶対者。ウロボロス。「彼」の登場は、戦う意味をすべて変えてしまった。勝者に与えられる報酬「欲しいものをなんでも1つ」を本気で手に入れるため、香屋歩はエデンの実質的リーダー、ユーリイとの共闘を決意する。一方、新たなチームを立ち上げた冬間美咲は、三国が戦争状態に陥る中で、ある目的のために暗躍していた……。
裏切りと奇跡の青春劇、第6弾!