羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

さよならの言い方なんて知らない。8

さよならの言い方なんて知らない。8(新潮文庫nex)

注目のシリーズ。

物語は終盤に向かっているが、最初から計算されていた展開だとすれば恐ろしいな。

架見崎という街の裏にある事情について、徐々に明らかになるにつれて幸せな終わりが見えそうにないが、香屋なら期待してしまう。気弱だけど頭が回り度胸もある、新たなヒーローとして頼りにしてしまう。

架見崎の街の仕組みと現実の繋がりにいち早く気づいて手を打っていた香屋の視野の広さ半端ない。そんな香屋の側にいる秋穂の決意も見逃せませんでした。

また、月生さん…

最強だけど、素朴で一途な彼に惹かれてしまう。香屋と月生さんの関係性は独特で良かったな。

 

リリィ、月生さんというカードを集められた香屋の勝ちということかな。

 

ウォーターこと、トーマの件はどう落とすのか気になって仕方ないです。

現実世界の桜木秀次郎からのメッセージは、香屋歩に「切り札」を与えた。架見崎を破滅へと導くウロボロスへの対抗策を。……時を同じくして、平穏な国と世界平和創造部は戦争へと突入する。戦端を開いたのは、月生亘輝と白猫。「最強」と呼ばれる二人が、互いに七十万もの戦力を保持して、激突する。鍵を握る七秒間、ヒトの認知を超えた戦いの行方は? 邂逅と侵略の青春劇、第8弾。
邂逅と侵略の青春劇、第8弾。