羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年9月読んだ本とおすすめ作品

新作では、ミステリ作品としてエフィラは泳ぎ出せない、方舟、秘境駅のクローズド・サークル、が強い衝撃がありました。

人間ドラマとしては付き添うひとが素敵な作品でした。

他には、リコリス・リコイル Ordinary、レベルロボチカが好きでした。

 

新刊では、辻村深月先生の傲慢と善良がかなり傷を受けるタイプの生々しい小説でした。

ミステリではinvert II 覗き窓の死角、キュレーターの殺人がトリックや動機が良くて、魅力的でした。

青春、成長小説としては、ペンギンは空を見上げる、探偵は友人ではないが非常に構成が良く、満たされる作品でした。

 

・おすすめの新作

エフィラは泳ぎ出せないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/03/210000

砂の上の1DKhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/02/210000

小説の小説https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/04/211500

方舟https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/09/210000

リコリス・リコイル Ordinary dayshttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/10/210000

付き添うひとhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/23/210000

RE:BEL ROBOTICA -レベルロボチカ-https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/28/234500

RE:BEL ROBOTICA 0 -レベルロボチカ 0-https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/29/210000

秘境駅のクローズド・サークルhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/30/210000

 

・おすすめの新刊

アルマーク1 魔法学院入学編https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/16/210000

アルマーク2 北からの暗殺者編https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/25/210000

あの夏の正解https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/27/210000

傲慢と善良https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/08/210000

薫る花は凛と咲く4https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/11/210000

invert II 覗き窓の死角https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/13/210000

天才王子の赤字国家再生術12~そうだ、売国しよう~https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/14/210000

鬼人幻燈抄(四)-幕末編 天邪鬼の理https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/15/210000

キュレーターの殺人https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/17/220000

ペンギンは空を見上げるhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/19/210000

探偵は友人ではないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/20/211500

JK IIhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/22/210000

 

・おすすめの既刊

夏は終わらない 雲は湧き、光あふれてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/18/120000

グラスホッパーhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/02/210000

マリアビートルhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/04/210000

AX アックスhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/05/120000

青空と逃げるhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/26/210000

夏の祈りはhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/06/210000

夏をなくした少年たちhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/08/210000

大きな音が聞こえるかhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/09/210000

 

9月の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:12629
ナイス数:1005

秘境駅のクローズド・サークル (ミステリ・フロンティア)秘境駅のクローズド・サークル (ミステリ・フロンティア)感想
放課後探偵団1.ネクスト・ギグを読んでいるので、ミステリを描くのが上手いと知ってはいたが、全話面白い短編集で、恐れ要ります。各話趣味趣向を凝らして、読者を楽しませにくるのが伝わってくる1冊でした。殺人があるが、コージーミステリみたいな軽さもあるので、読みやすかったし、登場人物にも好感が持てました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/30/210000
読了日:09月30日 著者:鵜林 伸也
RE:BEL ROBOTICA 0 -レベルロボチカ 0- (新潮文庫nex ん 3-1)RE:BEL ROBOTICA 0 -レベルロボチカ 0- (新潮文庫nex ん 3-1)感想
前日譚。タイキとリリィの出会いのエピソードでもあり、タイキの高校入学時の浮き具合も表していました。本編読んだ後に読んだので、タイキとリリィの馴れ初めに微笑ましかったです。謎の飛び降り幽霊事件の真相は、理屈が先行する時代で感情が勝る展開はしんみりしますね。想いは一途だったのも良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/29/210000
読了日:09月29日 著者:吉上 亮
RE:BEL ROBOTICA -レベルロボチカ- (新潮文庫nex ん 3-2)RE:BEL ROBOTICA -レベルロボチカ- (新潮文庫nex ん 3-2)感想
SFと群像劇の作品を三雲岳斗先生が書くと知り、楽しみにしていましたが、かなり良かった。しっかり設定を駆使しつつも、合間に青春要素とバトルがあり、盛り上がりもあるので満足度が高いです。原作は正直知らないが、ノベライズとしてはかなり良い書き下ろしだと思いました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/28/234500
読了日:09月28日 著者:三雲 岳斗
肉小説集 (角川文庫)肉小説集 (角川文庫)感想
肉の部位毎にエピソードがあり、最初の話がインパクトあったから、やばいかなと思ったが全体的には優しい話が多かったです。珍しい着眼点から出発して、終わるまで予想出来ない感じが良かったです。
読了日:09月28日 著者:坂木 司
大きな音が聞こえるか (角川文庫)大きな音が聞こえるか (角川文庫)感想
0から、いやマイナスから始まる主人公の青春成長物語。恵まれた家庭にいて、学校では受験がない。好きなのはサーフィンだけ。そんな冷めた主人公・泳がアマゾンに行くといい、様々なバイト、準備をしたり、知り合いと家族とぶつかりながらも前に進んでいく。アマゾンで様々な困難や環境を経験した泳が成長した姿は感無量です。素晴らしい物語でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/09/210000
読了日:09月27日 著者:坂木 司
ものの見方が変わる 座右の寓話 (ディスカヴァー携書)ものの見方が変わる 座右の寓話 (ディスカヴァー携書)感想
数々の寓話から、読み取れる様々な教訓や心理面が興味深く読めました。ただ、後半は大体伝えたいことが重なっていたなと思いました。
読了日:09月24日 著者:戸田 智弘
付き添うひと付き添うひと感想
岩井先生の作品でスポットが当たる職業がメジャーどころではないのが良いなと再確認出来る作品でした。弁護士は弁護士でも、少年犯罪を取り扱う付添人という職業をしている主人公・オボロが、子供やその子の周りにいる人にこれからの人生に希望を持てるように接しているのが非常に良い。また、助けを求める人を助けていくうちに、オボロ自身も救われるのは安心しました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/23/210000
読了日:09月23日 著者:岩井 圭也
明日の僕に風が吹く (角川文庫)明日の僕に風が吹く (角川文庫)感想
医師になりたいという憧れから行動を起こしたが、失敗してしまい、夢を見れなくなってしまった少年が離島で再生していく。主人公の有人が落ち込むのは分かるが、それ以降卑屈になっていく様子は歯痒さがありました。しかし、いくつかのターニングポイントを経て、最終的には夢を取り戻していく姿は眩しかったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/24/210000
読了日:09月22日 著者:乾 ルカ
JK II (角川文庫)JK II (角川文庫)感想
衝撃的な作品だった前巻からどう続くのか気になっていました。紗奈が戸籍もなく、身寄りもない、そんな状況でも身体を鍛えて策を巡らせて生き抜く姿は立派。表に出られないけど、警察が手を出せない悪者を処罰していく姿は爽快です。日本の犯罪者への甘さを突いていて、被害者に寄り添っているから、紗奈を応援したくなります。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/22/210000
読了日:09月22日 著者:松岡 圭祐
夏をなくした少年たち (新潮文庫)夏をなくした少年たち (新潮文庫)感想
いやー辛かった。青春、夏、という題材を使っている作品は大体爽やかなんだが、今作は胸が締め付けられる後悔がありますね。夏に取り返しがつかない事態になり、その後主人公含むグループがバラバラに生きていたが、昔関わっていた人物の死をきっかけに失ってしまったものを確認しにいくという非常に重たいものがあります。しかし、グッとくるという。良い構成です。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/08/210000
読了日:09月22日 著者:生馬 直樹
臨場 (光文社文庫)臨場 (光文社文庫)感想
前半から中盤までの短編は好きでしたが、後半はあまり…って感じでした。事件が起きたら真っ先に現場に入り初動捜査を行う臨場にスポットを当てていて、事件の解決への道のりが珍しくて興味深かったです。
読了日:09月20日 著者:横山 秀夫
探偵は友人ではない (創元推理文庫)探偵は友人ではない (創元推理文庫)感想
前作の探偵は教室にいないに比べて、よりなぜそんな不思議なことが起きるのか、起きた背景を掘り下げる解像度が増していたなと思います。さらにミステリとしても込み入った迷路みたいになっていて、どんな真相が待っているのか楽しみに読めました。1番は真史と歩の関係が少し変わっていく様子は魅力的でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/20/211500
読了日:09月20日 著者:川澄 浩平
ペンギンは空を見上げる (創元推理文庫)ペンギンは空を見上げる (創元推理文庫)感想
心洗われるとはこのことか。思春期の葛藤と成長、そして希望が詰まっていて、心に響く成長物語になっていました。主人公・ハルがなぜロケットを飛ばし、宇宙を目指すのか。周囲に心開かない訳、頼らない背景、全てが明らかになることで込み上げてくるハルの感情を大切にしたいと思いました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/19/210000
読了日:09月19日 著者:八重野 統摩
看守眼 (新潮文庫)看守眼 (新潮文庫)感想
横山先生と言えば警察というイメージがあるが、今作は他の仕事の人にもスポットを当てている短編集でした。どの話も読後感じるものがある、ずしんと来る展開で面白かったです。表題作は流石といったところでした。
読了日:09月18日 著者:横山 秀夫
キュレーターの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)キュレーターの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
めちゃくちゃ面白かった。猟奇的な犯罪で相当練った上で事件を起こす犯人を突き止めていく、ポーとティリーの調査が魅力的でした。ふとした見逃してしまいそうなヒントを逃さないポーと得意分野だけでなく苦手分野でも頑張ったティリーのバディとしての活躍が光りました。真犯人の動機に関してはそこが繋がるのかと崩れ落ちそうでした。素晴らしいミステリーでしたが、幕引きがビター。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/17/220000
読了日:09月17日 著者:M W クレイヴン
夏の祈りは (新潮文庫)夏の祈りは (新潮文庫)感想
再読。甲子園出場が悲願とされている公立高校を10年置きにスポットを当てていき、様々な角度から悲願に立ち向かっていて、全てが繋がる最後には胸が熱くなります。主将、バッテリー、マネージャー、監督、外れと揶揄される世代、それぞれが苦しみながら光を掴みにいくのは魅力的でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/06/210000
読了日:09月16日 著者:須賀 しのぶ
青空と逃げる (中公文庫 つ 33-1)青空と逃げる (中公文庫 つ 33-1)感想
突然始まる逃走。徐々に明らかになる逃走の始まりを知ると芸能界、有象無象の悪意と追求が厄介でしかない。何も悪いことしてないのに逃げるようにあちこちで暮らしていかないといけない状況に歯痒くもあり、出会う人の優しさや懐の深さが心に来るものがありました。逃走の果てに待ち受けていた結末には希望があって良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/26/210000
読了日:09月15日 著者:辻村 深月
天才王子の赤字国家再生術12~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)天才王子の赤字国家再生術12~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)感想
遂にウェインとニニムの初めましてのエピソードが入ってる!と気持ちが上がったが、平行して、ウェインとニニムが離れなければならなくなるような裏事情も進行しているの鬼畜過ぎる。そして、訪れた最後の爆弾はニニムならず、読んでるこっちも衝撃でした。真相が早く知りたいので次巻は早めにお願いします… ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/14/210000
読了日:09月14日 著者:鳥羽徹
アルマーク2 北からの暗殺者編 (MFブックス)アルマーク2 北からの暗殺者編 (MFブックス)感想
アルマークが精神的に成長していて、これから魔法を覚えたらチートみたいになるのだろうか。そこら辺はバランス良くして欲しい。友人のモーゲンの優しさが沁みるところがあり、良い友人だ。入学当初からアルマークを支えてくれているウェンディが背負っているものが明らかになり、彼女を少しでも救えて良かった。続きが楽しみだ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/25/210000
読了日:09月14日 著者:やまだ のぼる
ジェイソン流お金の増やし方ジェイソン流お金の増やし方感想
投資について学びたいと思っていたので、サクッと分かりやすく解説していて良かったです。やるならば、積み立てNISAかな。
読了日:09月13日 著者:厚切りジェイソン
北条義時 「武士の世」を創った男 (PHP文庫)北条義時 「武士の世」を創った男 (PHP文庫)感想
現在放送中の大河が面白くて、北条義時について知りたくなったので読みました。北条義時の生き様はやることをなしていくことで頂点に行くという数奇なものがありました。運も良かったようで、それも力のうちか。
読了日:09月13日 著者:嶋津 義忠
invert II 覗き窓の死角invert II 覗き窓の死角感想
短編1本と表題作の中編1本。前半の短編は紙魚の手帖で収録されていたので読んだことがありましたが、改めて読んでも翡翠の情報収集方法はあざといが的確だなと。中編に関しては、翡翠に友人が出来たと思ったら、犯人だったというもの。ミステリ好きでアリバイ工作が巧みで中々苦戦する。それ以上に翡翠が友人と腹の探り合いが心苦しかった。結末にはほろ苦さがありました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/13/210000
読了日:09月13日 著者:相沢 沙呼
鬼人幻燈抄(四)-幕末編 天邪鬼の理 (双葉文庫 な 50-04)鬼人幻燈抄(四)-幕末編 天邪鬼の理 (双葉文庫 な 50-04)感想
辛くて儚い。だけど、それで終わらずに前向きに未来へ行けるような余韻が堪らない。浸ってしまう心情の揺らぎがありました。甚夜が娘が出来て、居場所がある。それでも本来の目的もある。まさに濁っていた状況だが、1冊を通して、甚夜の迷いが晴れていく様は見事でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/15/210000
読了日:09月12日 著者:中西 モトオ
図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書: 目的別・体質別に最適な効果を得るタイミングランニング法図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書: 目的別・体質別に最適な効果を得るタイミングランニング法感想
これから、ランニング始める人へ進めたい1冊。自分は大体は知っていたが、細かなところで知らない部分があったので、勉強になりました。ストレッチやお尻の鍛え方などは参考にしようと思いました。
読了日:09月11日 著者:中野ジェームズ修一
アルマーク1 魔法学院入学編 (MFブックス)アルマーク1 魔法学院入学編 (MFブックス)感想
王道ファンタジーということで、世界観、主人公、舞台、説明に終わってしまったので単巻での評価が難しい。しかし、戦しか知らない主人公が学園で魔法を習び、仲間と交流していく様子を見ると、期待できるのかなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/16/210000
読了日:09月11日 著者:やまだ のぼる
リコリス・リコイル Ordinary days (電撃文庫)リコリス・リコイル Ordinary days (電撃文庫)感想
今、勢いに乗っているアニメのスピンオフ小説。まったりとした日常感が素晴らしい。喫茶店リコリコのお客さんから見た店の良さは羨ましく見えました。また、千束達のわちゃわちゃした日常は限られているからこそ、尊く見えますね。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/10/210000
読了日:09月10日 著者:アサウラ
方舟方舟感想
帯のミステリ作家陣の書評を読んで期待値が上がってましたが、それを頷ける衝撃がありました。終盤まで、このまま推理するだけだと少し味気ないなと思っていたら、まさかの真相に度肝を抜かれました。作中にトロッコ問題について語られていたのはそういうことかと打ちひしがれました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/09/210000
読了日:09月09日 著者:夕木 春央
傲慢と善良 (朝日文庫)傲慢と善良 (朝日文庫)感想
圧巻でした。婚活小説であり、恋愛小説。そして、人が持つ傲慢と善良のそれぞれの側面を掘り進めていて、生々しく重い。だけど読む手が止められない。辻村深月先生が読者を殺しにくる文章が堪らない。結婚相談所の扱いについては確かにそうかもと勉強になりました。最後の最後まで見届けたくなる2人でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/08/210000
読了日:09月08日 著者:辻村 深月
透明カメレオン (角川文庫)透明カメレオン (角川文庫)感想
ラジオを通して救われる人がいる。その救い方が意外な方法で発覚するサプライズが良かった。合間合間で挟まれたラジオの内容が効いてくるどんでん返しは痛くて辛い、しかし暖かくて素晴らしかったです。
読了日:09月08日 著者:道尾 秀介
AX アックス (角川文庫)AX アックス (角川文庫)感想
再読。殺し屋シリーズ第3巻。1.2.3巻と続けて読み返したが、今巻が個人的に好き過ぎる。主な語り手である兜が妻に怯える父の顔と裏の仕事を淡々とこなす顔、2つの面を持っていたが、父としての顔が濃くて好きだった。最後に一矢報いたのは爽快でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/05/120000
読了日:09月07日 著者:伊坂 幸太郎
マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
再読。映画観てから読み返したら、原作はこんな感じだったかと確認しつつも、楽しめました。グラスホッパーの鈴木が登場しているが、良い変化しているなと思いました。新幹線内で起こる殺し合いと騙し合いにハラハラしつつ、悪はコマ切れになったようで何よりです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/04/210000
読了日:09月06日 著者:伊坂 幸太郎
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)感想
殺し屋シリーズ一作目。再読。初めて読んだ時はピンと来なかったが、改めて読んでみたら良かったです。妻の復讐を奪われた鈴木と様々な殺し屋が交差していく様子は良い意味でズレていき、予想外の方向へ向かっていくのが楽しかったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/02/210000
読了日:09月05日 著者:伊坂 幸太郎
小説の小説小説の小説感想
最高にふざけてるのに読み応えある不思議。どの短編もあの手この手で、翻弄してくるのが面白かった。ルビ、注釈、文章、カバー、帯、あらゆるところを駆使して遊んでいるのが愉快だし、そこまで突き抜けられるのかと驚きました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/04/211500
読了日:09月03日 著者:似鳥 鶏
夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)感想
再読。弱かった三ッ木高校が強くなっていることが既に感慨深いものがあります。しかし、弱かったチームから急に厳しく練習するようになったら反動が生まれるよね。それと月谷が成長しているからこそ捕手の鈴江も苦しむ。マネージャーの瀬川も心残りがあったりと色々悩ましい部分もあったが、最後の夏を戦い切った姿は天晴れでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/18/120000
読了日:09月02日 著者:須賀 しのぶ
あの夏の正解 (新潮文庫)あの夏の正解 (新潮文庫)感想
2020年、コロナが流行し始めた年。夏の甲子園は中止を告げられた。球児、監督の心中はいかに。実際に取材しているからこそ、宿るものがありました。3年生のモチベーション、監督はどう選手を導くのか、問題は色々あり、読んでいて胸が引き裂かれそうになる。しかし、それでも前を向く球児達に希望があったのは本当に良かった。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/27/210000
読了日:09月02日 著者:早見 和真
砂の上の1DK (角川スニーカー文庫)砂の上の1DK (角川スニーカー文庫)感想
スパイと未知の細胞が同居して、築いていく関係。そして崩れていく感情。起床転結が非常に良く出来ていて、素直に流れるがまま読み進められました。独特のコミュニケーションと譲れない個人の矜持が魅力的な作品でした。続いて欲しいです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/02/210000
読了日:09月01日 著者:枯野 瑛
エフィラは泳ぎ出せない (ミステリ・フロンティア 114)エフィラは泳ぎ出せない (ミステリ・フロンティア 114)感想
素晴らしい。ハッピーとは言い難いところはあるが、苦悩に苛まれる登場人物達の胸中を掘り下げていき、最後にたどり着いた障害を持った青年の死の背景には引きずり込まれました。それぞれの立場から青年を苦しめていたのはなんと残酷なんだと思いました。しかも、皆を悪とは言い切れないのがまた複雑な気持ちになる。しかし、生きていく人達は死を無駄にしないように前に進んでいきそうだったのは良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/03/210000
読了日:09月01日 著者:五十嵐 大

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