羽休みに娯楽を

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傲慢と善良

傲慢と善良 (朝日文庫)

 

単行本の時から気になっていたが、気づけば読んでなかった。

文庫化ということで読みましたが、圧巻でした。婚活小説であり、恋愛小説。そして、人が持つ傲慢と善良のそれぞれの側面を掘り進めていて、生々しく重い。だけど読む手が止められない。辻村深月先生が読者を殺しにくる文章が堪らない。

最初は男女のもつれか?と始まりましたが、徐々に失踪した真実と真実の婚約者である架の過去や恋愛観、人生を追っていくうちに浮かび上がってくる傲慢さに怖くなりました。ここまで人の心情を解析するのかと驚くし、もしかしたら自分も…と考えてしまう。恐ろしい。

しかし、傲慢だけでなく善良についても描いていて、一見すると見逃してしまったり見方が変われば見えてくるものということで、人の良さについての捉え方は難しいなと。

 

 

作中に出てくる結婚相談所の扱いについては確かにそうかもと勉強になりました。

真実と架のすれ違いは2人が結婚するなら必要なことだったのかなと思いました。最後の最後まで見届けたくなる2人でした。

 

朝井リョウ先生の解説もなるほどなと。

 

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ