羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

高校事変 XI

高校事変 XI (角川文庫)

遂に最終決戦。

架禱斗の策略により、日本という国家が乗っ取られていく。総理大臣も逆らえない。国民も傀儡の政府を信用していく。暗い未来が近づいている。

そんな中、結衣は虎視眈々と動いていく。

なんて、頼もしい主人公なんだ。

架禱斗や周りの悪意の先を読んで、出来ることをしていく。

非常事態の中で、妹の凜香、智沙子のことを気にかけていて、それが後々に繋がっていくのは良いですね。

情をかける場面ではないと思うが、結衣が妹達を気にかけていくのは結衣の中に残っている微かな甘さでもあり、それを捨てないで欲しいな。

結衣は自分を諦めているように見えるが、大切な人は守ろうとする意思を忘れないのは魅力だな。だから、結衣を知っている人達は結衣を信じようとしていく。

対して架禱斗は幼稚な感情で動いているから、正反対。周りを従えるばかりで、結衣とは違うワンマンプレー。

 

結衣と架禱斗、ぶつかり合う2人の行方はどうなる。

 

凜香は結衣姉好きすぎて、良い子。

 

それにしても、結衣を倒そうとしてくる敵はなぜ、有無を言わさず来ないのだろうか笑

 

 

 

卒業か死か――。本土最終決戦へ。

慧修学院高校襲撃事件後、日本で緊急事態庁が発足。喫緊の問題を次々と解決に導いたことで、内閣支持率は急激に回復していた。国内が落ち着いたかに見える中、結衣の異母妹である凜香は「探偵の探偵」の紗崎玲奈の行方を追っていた。やがて結衣が帰国を果たし、緊急事態庁を裏で操っていた優莉架祷斗が本性を露わにしていく――。互いの思惑が交錯する中、本土最終決戦に向けて賽は投げられた。ついに大詰めの11巻!