羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

高校事変 VI

高校事変 VI (角川文庫)

 

優莉結衣の修学旅行が一筋縄にはいかないのは予想がついていたが、まさかここまでとは… わりと序盤から最後まで戦闘があり、血が流れまくる修学旅行でした。

また、ちょっかいかけてくるクラスメイトに対しての制裁は手加減されてた方かな。

でも側から見たら過剰だけども。

 

今回は貧困の問題、軍団、反社などの問題が絡んできて、胸が痛む。

現実にあるのだと思うと辛い。

ただ、少しでも結衣の働きが救いになっていてくれたらなと。

反社をぶっ潰す結衣の仕事っぷりも良いが、困っている人を助けることから始まってるんだよなぁ。

だから、近くの人も協力してくれる。

 

今回で結衣の過去にやったことが周囲に広がり、どう変化していくのか。田代親子に痛手を食らわせたのは痛快でした。

 

凛香がやさぐれているが、ようやく結衣と通じ合えたのかな。荒れ具合がツボでした。

 

 

今は亡き父が凶悪犯だったために高校のクラスメイトからいじめの標的にされた優莉結衣は、沖縄への修学旅行中、ついに我慢の限界に達しホテルを飛び出した。沖縄の闇社会に君臨し、貧困家庭を食いものにする反社会的勢力と、米軍の権威のもと規律を失って暴走する民間軍事会社。ストレス解消のために殺人すらいとわない連中から同世代の命を守ろうとする結衣は、いつしか巨大な抗争の中心に投げ出されていたことに気づく。