羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

わたしの幸せな結婚

わたしの幸せな結婚 (富士見L文庫)

アニメを見ていて、我慢できずに原作に手を出しました。アニメとしてあまりにも良すぎて、小説で細かく知りたくなりました。

美世が不遇な扱いすぎて、感情移入してしまいます。辛い目に遭いすぎて、ふさぎがちになっている彼女が清霞と出会い、落ち着く環境になり、徐々に心の傷から解放されていく様子は安心しました。

わりと流れが見える物語ですが、王道な設定ゆえに真っ直ぐに物語と向き合えます。

不器用な美世と清霞の関係の変化が気になって仕方ないです。

タイトル通り、幸せになってくれ。

 

名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。大勢の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく―。
これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。