井上悠字先生の新作。
魔法使いが現代にいたら、疑わしきは罰せずというか、魔法を使えない人から見ると疑いにかけられるから魔女裁判が起こるでしょう。
ただ、魔女視点から見ると理不尽だよな。
そんな理不尽さを説明しつつ、やさしい魔女・ティナが自分のポリシーを曲げずに人助けに魔法を使うのは素敵です。
自分が損するかもしれないのに、人の為に動くティナを見ると、勇気が貰えるし、心が暖かくなります。
ティナの弁護士・ツカサは頭が固いがとにかく真っ直ぐな主人公で、ティナをよく支えていました。裁判でのツカサの活躍は見事。
ティナ、ツカサの活躍だけでなく、過去の背景も物語に組み込んでいて良かったです。
この作品はやさしい魔女とルールの正しさを信じる少年のあり方に心が洗われますね。