羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

青春SF作品 HELLO WORLD

HELLO WORLD (集英社文庫)


映画を観てから読むと決めていて、長らく積んでいましたが、映画を観たので読みました。

 

読んでみたところ、エンタメ作品として、多くの人に読んでもらえるように万人に受けるように感じてしまいました。

設定は多少凝ってるのですが、ところどころで描写があっさり流されてるように思います。

映画の尺に合わせるために削ったのかなと。だとしたら残念です。


とはいえ、びっくりするような二転三転する展開。主人公・直実とヒロイン・瑠璃の甘酸っぱい青春。大人ナオミとの師弟関係。面白い要素はありました。


ただ、映画を知ってるのと知ってないとだと思うことが別れるなーと。


この作品を読んでるが映画を観てないという人は是非映画館で観てきてほしいです。


瑠璃の可愛さは久しぶりにどストライクでしばらくは忘れそうにないです笑

雑記 出会いの大切さが分かる。映画「アイネクライネナハトムジーク」

20日から公開された、伊坂幸太郎先生原作「アイネクライネナハトムジーク」を観ました。


先日、伊坂幸太郎先生の作品を読んでいて、他の作品を読みたいなと思ってたときに映画を知って、観たいと思いました。


この作品は群像劇になっていて、様々な人がふとした出会いをきっかけに繋がっていくというのを表現していて、日常の中で起こる奇跡みたいなものを感じました。

ちょっとしたことで人と人は付き合うし別れてしまうということを教えてくれました。人の暖かさが大事だと痛感しました。


そして、いつもの変わりない日々を動かしたいと思ったら、足を踏み出すしかないんだと背中を押される映画でした。



非常に面白くて、感動しました。

出演してた俳優さん達の演技も素晴らしくて、見入ってしまいました。


是非、多くの人に見てもらいたい映画になっていました。


パンフレットと原作です。後日に原作の感想を書きます。

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追記

小説を読みましたが、改めて映画の完成度の高さに驚きます。原作を読めば、少しキャラの内側を知れるし、映画の凄さが分かります。




クラスメイトが使い魔になりまして2

クラスメイトが使い魔になりまして (2) (ガガガ文庫)


1巻で顕著過ぎた想太と千影の仲の悪さ。そのチグハグなところはこれからの敵に対しては、二人の間にある溝が弱点になりそうだから、特訓する。そして、1年後までに想太と千影の主従関係を解消しないと、結婚することに。

2巻の内容を読む限りだと、ある程度は続いてくれそうでよかったです。作品がどんどん広がっていきそうで期待が高まります。


今回1巻で匂わせていた、想太の過去が少し明らかになったりして、気になります。

本音でぶつかり合うことで、想太と千影の仲が多少は良くなって良かったです。



そして、1巻で不遇の扱いを受けたソフィアがまた、登場しそうで、どうなる。



これからの展開とドラマCDが気になります!

物理的に孤立している俺の高校生活7

物理的に孤立している俺の高校生活 (7) (ガガガ文庫)


クリスマスイベント到来。


今回は汐ノ宮さんと大福の関係が主役なんだろうが、予想通りだったが、その結果が周りに影響を及ぼすとは…

裏側でフォローに回っていた、波久礼、えんじゅ、愛河の間で大きな変化が生まれて、これ以上ない問題が立ちはだかる。波久礼は遂に恋について、向かい合わなければならない。


いよいよ、ラブコメが始まりそうで、続きがめちゃくちゃ楽しみです。


えんじゅの本当の気持ちはどうなるのか、愛河の心は、二人はいったいこれからどうなる!

珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは

珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

今回は、コーヒーバリスタコンテスト。

名誉ある大会に美星が参加することになり、アオヤマも付き添いで行く。

ただ、表では分からなかった大会の裏側がドロドロした事情が混ざっており、すんなりといかない。

純粋なコンテストとは離れていき、妨害行為が多発し、美星は事件解決に動き出す。


1巻みたいに人間の欲望が渦巻いていて、様々な障害を乗り越えて、たどり着いた真相はなんとも言えない悲しさがあり、苦い結末。それでも、生きていくしかない。


この作品の苦味は良いし、謎も練られていて、面白かったです。

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)


遂に最終章。久美子、麗奈達が3年生になり、部を引っ張り全国金賞を取りにいく。まだ、終わりを見たくないという思いがあり、手に取るのが遅くなりました。

だって、好きなんだもん、久美子達が…

それでも最後まで見届けようと覚悟していたが、前編はただ、振り回される。

3年生で転入してきた真由には久美子のソロが奪われるかもしれない、麗奈の正しさが周りの1年生、2年生を締め付ける、久美子の部長としての立ち振る舞いに加え、進路という岐路。


ほんと不安な要素盛りだくさんで、落ち込みそう。ただ、久美子がこのまま終わるわけがない。

後編で全てを解決し、綺麗な終わりを見せてくれるのに期待するしかないですね。


あと、葉月がAメンバーに入れたのは嬉しかった。


奏ちゃんはすっかり甘えたがりというのが周知されてるのが良いですね。



良い感じに逆境になってて、後編に期待を持たせる前編でした。

コールミー・バイ・ノーネーム

コールミー・バイ・ノーネーム (星海社FICTIONS シ 10-1)


ゴミ捨て場に捨てられていた古橋琴葉を世次愛が見つけ、強烈に惹かれ合うところから始まる百合ミステリー。


友達になるために愛は琴葉の本当の名前を見つける日々が始まる。その日常は今まで感じたことがないもので、恋人関係、好き、愛など不確定で宙ぶらりんなことを証明していくことになる。なんだかんだで愛は流れるまま、話が進んでしまうが、琴葉の拗らせが物語を動かしていて、良い感じに迷走していました。


名前当てのヒントは終盤に出しすぎなように思う。自分でも分かるくらいだった。



ただ、愛と琴葉の過ごした日々は互いに救われたようで、最後に報われて良かったです。



味のある作品で、じっくり読むとハマりますね。