ゴミ捨て場に捨てられていた古橋琴葉を世次愛が見つけ、強烈に惹かれ合うところから始まる百合ミステリー。
友達になるために愛は琴葉の本当の名前を見つける日々が始まる。その日常は今まで感じたことがないもので、恋人関係、好き、愛など不確定で宙ぶらりんなことを証明していくことになる。なんだかんだで愛は流れるまま、話が進んでしまうが、琴葉の拗らせが物語を動かしていて、良い感じに迷走していました。
名前当てのヒントは終盤に出しすぎなように思う。自分でも分かるくらいだった。
ただ、愛と琴葉の過ごした日々は互いに救われたようで、最後に報われて良かったです。
味のある作品で、じっくり読むとハマりますね。