羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。

死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。 (宝島社文庫)

 

表紙や設定が魅力的で惹かれました。

普通に生きられない主人公とヒロインが愛を見つけ出すもので、2人は報われない人生を送っていたが、死神のプレゼントのおかげで今まで経験してこなかったような幸せを見つけられて良かったです。ただ、幸せも力の代償で失いそうになりましたが、対処方法も残されていて救われました。解決法方というか諦めてやけくそにイチャイチャして道を切り開くのは予想外でした笑

 

序盤から中盤までは題材のわりに主人公とヒロインの掘り下げが足りなくて物足りなさがありましたが、2人がなんとか関係を築けて心を打ち明けられるようになってからはもどかしい恋に見えて良かったです。

救って救われる関係になり、見事に希望を掴めたのでハッピーエンドでホッとしました。

 

第8回ネット小説大賞の受賞作かつ、小説投稿サイト「小説家になろう」の恋愛部門において、月間1位を獲得した星火燎原(せいか・りょうげん)による恋愛小説です。死神と取り引きをし、寿命が3年になる代わりに時間を24時間巻き戻せる時計を手に入れた相葉純は、その時計の力で、自殺願望の強い少女・一之瀬月美の自殺を邪魔することになる。時間を巻き戻し、一之瀬の自殺を邪魔し続けるうち、二人の関係は徐々に変化していき……。閉塞した日常と、生きづらい日々を少しずつ変化させる、小さな恋の物語。