羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

やりたいことを伸び伸びとやる。 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (角川スニーカー文庫)


以前から気になってはいたが、読めてなかった。人気が出たので読みました。

早く読めば良かったと思いました…


個人的にスローライフものは最初から最後まで波風立たずみたいなのは苦手で、多少は刺激がないと退屈に感じてしまいますが、この作品はそこのところのバランスが取れていて、飽きずに読み進められました。


ストーリーの流れだけでなく、主人公のレッドに好感が持てるのも大きい魅力です。

能力の底が見えて、仲間に突っつかれる。それが嫌だから勇者パーティーを抜けるのではなく、自ら自身のことを俯瞰して見ることが出来て、判断を下すというのは冷静です。

レッドの判断力は随所に光り、これ、勇者パーティーから抜けて良いの?と思うくらいです。案の定、勇者パーティーは…


辺境の地で伸び伸びと好きな事をやり、ヒロインと同居して働く。理想的です。

ヒロインのリットも可愛いくて強い。

彼女のことも応援したくなります。


レッドの妹の勇者は闇堕ちしてますが、どう立ち直るのか。勇者パーティー接触してきたらレッドとリットはどうするのか。

これからの展開が楽しみです!

2020年5本目 映画 ヲタクに恋は難しい

原作が大好きなので、ミュージカル要素が加わってましたが、観に行きました。


結果、大変大打撃を受けました笑


作品への理解が足りない、キャラ配置。

無駄に長いミュージカル。

監督の我が出過ぎな構成。


全てにおいて、予想を下回っていて、ファンはもはや馬鹿にされているのでは。


原作とは別物だと分かっていても辛いものがありました…


ただ、賀来さんのキレキレの演技は良かったです。

2020年4本目 映画 静かな雨

パンフレットやPVを見て、好きな雰囲気だったので見に行きました。

https://www.youtube.com/watch?v=s5XDHrwL-QA&feature=share


https://kiguu-shizukana-ame.com/


昔の記憶は残ってるが、新しい記憶は残らない女性と片足にハンデがありながら生活をしている青年が互いの世界が重なりあい、見つけ出した答えは美しいと思いました。


日々の生活は当たり前ではなくて、当たり前から外れた時に人の本質が現れるなと思いました。


日々の生活はいつもの積み重ねで出来ている。

そんなことを頭に入れて、生きて行こうと思いました。


考えさせられる映画でした。


静かな雨 (文春文庫)

静かな雨 (文春文庫)

原作も読みましたが、映画の元となってるからおおよそは同じなんですが、細部は違って、読むことで作品により浸れました。


うまく回る嘘 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

虚構推理短編集 岩永琴子の出現 (講談社タイガ)


短編集。

長編じゃないから、ポンポン進んでいき読む手が止まらない。

どの話も軽い感じに読み進めていき、かつ読み応えがありました。


様々な真実が全て表に出てくるわけがないが、それで納得をいかないときは嘘が必要かな。


幸せにならない真実を明かすくらいなら納得のいく虚構の方がうまく回るというのも複雑な気持ちになるかもしれないが、そちらの方が良いのではと思わされる巧みな構成でした。


このシリーズがどこに向かっていくのか、虚構は良いものなのか、知りたいです。


個人的にうなぎ屋の幸運日が好きです。

果たすべき道は遠い 七つの魔剣が支配するⅤ

七つの魔剣が支配するV (電撃文庫)


1巻ぶりにオリバーの復讐がメインの巻で、ワクワクドキドキしながら読めました。

周りの友人の成長や環境の変化も良いが、やっぱりオリバーの悪い面がもっと見たい。そして、苦しみながら前に進む姿を見たい。


今回の復讐大賞はリアリストで魔導を追求する変人・エンリコ。

前巻まではただの嫌なやつで、早くオリバーにやられろと思っていたが、いざオリバーと戦うときに、過去の苦しい出来事を明かしてくるのは卑怯過ぎる。

明らかに敵なのに、情が湧くような魅力を見せてくるのは作者が巧みな手だと思いました。


エンリコが強敵で、ギリギリの戦いを演じていたが、これから先にまだまだ強いやつがいると思うと不安しかない。

エンリコが指摘したオリバーの脆さも簡単に治せることじゃないし…


オリバーが潰れる前に仲間達が強くなり、オリバーと向き合えるようになるのか。

学園長の目的やナナオのこれからも気になります。


これからどうなる。


バチバチなライバル 声優ラジオのウラオモテ #01夕陽とやすみは隠しきれない?

声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない? (電撃文庫)


電撃文庫大賞受賞作品。


最近アイドル的な活躍もしている女性声優を前面に押し出していて好感が持てる気がします。

物珍しさだけでなく、しっかりと物語の定石を踏んでいて、太く熱い作品になっていました。


女子高生で同じクラスの2人。

ギャル系美少女の由美子と清楚系美少女の千佳。

反りが合わない2人がラジオ番組をやることになり、ぶつかり合い、喧嘩して、価値観が全く違うが、目を離せない関係になっていて、そこが大事なところだと思います。


声優さんは人気の職業になってきていて、その上で気をつけなければいけないのは身バレなんだなと。


声優さんもプロ野球選手と結婚する時代になってきたし、タイミングが良くこの作品が生まれたなと思いました。


青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)


前巻の刊行から1年と数ヶ月が経ち、アニメと映画が盛り上がったところで、次は大学生編へと移る。


思春期症候群という内容的に高校生のうちだけでも良いように思うが、青ブタが続いてくれるということは嬉しい。

一区切り出来るタイミングはあったと思うが、終わらなかったということはやることは全てをやり切るということだと感じました。

完結まで、突っ走ってほしいです。ついて行きます!


さて、内容としては大学生になった咲太や旧知の人物の現状や新キャラとの関係を描いて

いて、ゆったりとした始まりでした。

一応、大学で拓海という男友達が出来ていて、彼は友人という括りで済ませるのか気になりました。

あと、咲太がファミレスだけでなく、双葉と同じで塾講師をやっていて、新鮮。

教え子達はどう関わってくるのか興味が湧きます。


充実した生活していた咲太に、久しぶりに思春期症候群に掛かっている子を見つける。

その子は以前から登場していた卯月だった。


卯月の悩みが浮き彫りになってきた中盤から終盤にかけて、おなじみのといったら卯月が可哀想だが、青春の不安定な心から来る思春期症候群が襲い掛かってくる。


卯月みたいな悩みを抱えている人は大勢いると思うし、大学生の無意識の脅迫というのを分かりやすく、描かれていて怖かった。あるよねーというもので、そう来たかと唸りました。


卯月が咲太やのどか達グループメンバーに支えられて、前向きにがむしゃらさが戻ってくれて本当に良かった。出る杭は打たれても出てくるのだ。


最後に出てきた赤サンタが思春期症候群の謎を握ってるのか。

赤サンタが気になります。


次巻、スポットがあたるヒロインが気になり過ぎます。


新キャラの美東はどんな悩みを抱えてるのやら。


大学生編になっても作品の面白さや深みは落ちておらず、この先も大丈夫と確信出来る内容でした。


のどかの出番が多めだったのも嬉しかったです。