(内容)
俺を殺した犯人は誰だ?現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘―沙羅。赤いマントをまとった美少女は、生き返りたいという人間の願いに応じて、あるゲームを持ちかける。自分の命を奪った殺人犯を推理することができれば蘇り、わからなければ地獄行き。犯人特定の鍵は、死ぬ寸前の僅かな記憶と己の頭脳のみ。生と死を賭けた霊界の推理ゲームが幕を開ける―。
(感想)
面白かった。
死んだ人が自分を殺した人を突き止めて、生き返り、更生するという題材を短編で繋ぎ合せた一冊です。ちなみにミスったら地獄行きです。
読み始めはあれ?合わないかもと思ったが杞憂でした。なぜならネタバレですが、誰も推理をしくじらないからです。最初はこれ、当てられないだろと思って、胸糞悪くなるのかなと不安でしたが、今巻は1巻目だからか、全員当てます(言っていいのか)
なので、安心して読めると思います。ただ、続いていくうえでは地獄に落ちる人も出てくるかもしれません。そこは仕方ないのかなと。
中途半端、ネガティヴ、おばあちゃん、ヤンキーが出てきましたが、次巻はどんな人が出てくるのか楽しみです。
死を目の前にした人は強いとは、このことだなと改めて思いました。
非常に巧みな文章、構成、テンポで読ませていただきました。
ご馳走さまでした。