秋玻と春珂の甘い誘惑に惑わされる。
(あらすじ)
僕と君と君の恋。どちらも選べない僕は、危険な場所に踏み込んで――。
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。僕は自分を助けてくれた彼女たちと、ある約束を交わした。
それは「二人に同じだけ恋する」ということ。デートで、部室で……次々と交わされる、胸を焦がすような甘いやりとりに、僕はおぼれていく。
でも……心のどこかで警報が鳴っている――このままでは、いけないと。
焦って空回った僕は、憧れの大人達と触れ合っていくなかで、いつしか理解していく。モラトリアムの終わりを。僕がするべきこと。しなければ、いけないことを。
僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。
秋玻と春珂の2人の人格を同じくらい愛さないといけないなんて、土台無理な話でしたね。
これは矢野が気の毒。
秋玻と春珂も少し、自分の気持ちを優先させ過ぎだと思うが、高校生ならしょうがないかなと。
恋愛面ではかなり踏み込んでいましたが、正直一方的すぎて、読んでて嬉しくなかったです。
矢野はしばらく停滞していて、モヤモヤする状況が続いていましたが、旧恋愛探偵の2人が気を遣ってくれて、焦る気持ちにワンクッション挟んでいて、良い解決の仕方でした。
高校生同士で解決出来ないことは大人に頼るのがいい。
進路や恋に振り回されていて、辛い展開でしたが、目指すところを見つけられそうで良かったです。