羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

灰と幻想のグリムガル level.4 導かれし者たち

灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち (オーバーラップ文庫)


前巻の大規模戦闘の末にモグゾーが死んでしまったことで、再びパーティー全体に影を落とすことに。

マナトを失って、気づいたはずなのに。

また繰り返してしまった。

モグゾーの献身的な姿勢に頼りすぎてしまったパーティー全体の体質の問題。


一度時間を置いて、それぞれが葛藤を抱えながらも再びハルヒロの元に集まるのはとても良い流れだと思います。別のチームに行くという選択肢も与えて、迷わせてから、決断を各自に下させるのは。

ハルヒロにとっては肝を冷やしたでしょうが笑

ランタの弔い方はかなりグッときました。

ランタも少しずつ魅力が見えてくる巻でもありました。


新キャラクザクとメリィが妙な関わりを持ったおかげでハルヒロが大分モヤモヤしてましたが、これからも付き纏いそうで、頑張れハルヒロ。



クザクを加えたハルヒロパーティー達はさらに前に進むことを決めて、険しき旅に挑むハルヒロ達を応援します。終盤のような紙一重の戦闘をものにしていくのがどれだけ大変か。

生きるというのも大変だ。


ソウマさんと関わりを持って、さらなるステージへ。ハルヒロの意思も固まってきたようだ。



(あらすじ)

「驚かすなって、モグゾー」「ごめん、ごめん」モグゾーは、あはは、と笑って頭を掻いた。でも、ものすごい血だ。血まみれで、表情もよくわからない。だけどまあ、なんとか平気そうだ。大きな戦いを乗り越えたハルヒロたちだが、助けられなかった仲間もいて、喜んでばかりもいられなかった。そんな中、予想外の活躍をしたことで、他のチームから引き抜きの誘いを受けるメンバーも。リーダーとして悩むハルヒロは、改めて自分たちがどうしたいのかという想いと向き合ってゆく。灰の中から生まれた冒険譚は、いま新たなステージを迎える!