主人公は傭兵のハルトではなく、副団長アリアだったか。
てっきり、ハルトがもっとめちゃくちゃな問題児かと構えていたら、良いやつ過ぎて泣けてしまう。
最初はハルトを信頼していいのかと悩むアリアだけど、接していくうちに徐々に彼の隠していた本音や過去を知っていくうちに立場を振り切って、助けたくなるのは熱いです。
ハルトも最初は飄々とした雰囲気でしたが、読んでいくうちに彼の心から漏れ出る悲鳴に胸が辛くなりました。
想像以上に過酷な過去や傷を抱えていたハルトをアリアは救うことを諦めなかった。
そして、最後に見事にハルトを地獄から引っ張りあげることが出来ていて素晴らしかったです!
読みと終わった後の余韻はとても爽やかでした。
ハルトとアリアのこれからの活躍を楽しみにしてます。
ハルトとアリア以外にも団長やゴードン、エフィも人間味があるキャラクターで愉快な仲間でした。団長はドライだが…
続いてほしいです。
(あらすじ)
人智を超えた技術の獲得のため、天空に浮かぶ太古の遺跡を攻略する空挺騎士団。その一つ“叡智の雫”に、副団長アリアの部下として雇われた“歴戦の傭兵”アインハルト。その名に恥じぬ活躍で、遺跡を守護する偽神をねじ伏せ、罠を解き明かしていくアインハルトだったが、超技術の大国すら滅ぼした驚異的な強さの偽神に遭遇し全滅の危機に瀕し…!「ここは任せな。俺は俺の仕事をこなすだけだ」どんな窮地であろうと仲間の命は護り抜く型破りの傭兵が、百戦錬磨の経験と知識を武器に、謎に満ちた空を翔け巡る!第25回スニーカー大賞特別賞受賞のヒロイックファンタジー、ここに開幕!