羽休みに娯楽を

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探偵はもう、死んでいる。4

探偵はもう、死んでいる。4 (MF文庫J)

 

表紙の夏凪の場面が切ないし、グッときました。今までシエスタの心臓を持っていながら、扱いが軽かった気がしましたが、本人は秘めたる気持ちがありますよね。

まさかの展開で終盤の絶望感は凄かったですが僅かに残された希望がどのように君塚を引っ張っていくのか注目です。

 

シエスタを救うと決めた君塚達の出だしは最悪とも言えるが、新キャラの巫女であるミアが他のキャラクター達とは違う個性で、これからどう動いていくのか楽しみです。

敵キャラであったコウモリがまさかこんなにも良いやつになるとは思ってもみなかったです。彼が背負っていたもの、願っていたものを知ってしまうとより彼の最後に胸が痛みます。

シードは弱点があるとはいえ、強すぎるから倒せるのか心配です。

 

 


これは地上一万メートルの上空で始まる新たな冒険劇。

かつて名探偵の助手だった俺・君塚君彦は、今は亡きシエスタが残した課題に挑み、その思惑を超える答えに辿り着いた。
名探偵を取り戻す――そんなあり得ぬ奇跡を起こすため、シード討伐の手がかりを得るために、俺と夏凪は再びロンドンへと飛ぶ。
だが、その道中の飛行機で四年前と同じ

「お客様の中に探偵の方はいらっしゃいませんか?」

という言葉を聞いてしまい……?
敵と味方、過去と未来、出会いと別れ。
遺志と意志が交錯し、物語は急転を始める。
探偵はもう、死んでいる。
ままでは決して終わらせない。
たとえそれが世界の理に反する願いでも、この結末は認めない。
これは地上一万メートルの上空で始まる新たな冒険劇。