前巻から続いている強敵・シードとの対決は熾烈を極めましたが締めはしっかりとしていて、シードの力の代償やうちに秘めた気持ちなどを知れて良かったです。
圧倒的な力を持ち、残虐性も見えるシードにも考える背景があり、ただの敵にならずに良かったと思います。
シードとの対決を経て、落ち着くとは思っていませんでしたが、作品の世界観が広がっていって、展開についていくのに必死になります。
きちんと回収されるのだろうか。
シエスタがそのままでいるとは思ってはいなかったが、やはりといった展開に。
しかし、君塚達のシエスタへの想いを知っているからこそ、そのままにしないのはグッときます。
シエスタの切ない気遣いを振り切ってみせた君塚達の想いは確かにシエスタに届いていて、ホッとしました。シエスタを1人にしない暖かさが素晴らしいです。
これまではシエスタが引っ張っていたが、これからは君塚達の番。
いつかまた、共に歩ける日まで。
次からタイトル変わるのかな?楽しみです。
TVアニメ7月放送開始! 大人気シリーズ待望の第五弾。
高校三年生の俺・君塚君彦は、かつて名探偵の助手だった。
「あんたが名探偵?」二度目の始まりは一ヶ月前、夕暮れの教室。ぬるま湯の日常の中で、俺は同級生の探偵助手になった。
それから――彼女は俺を抱き締めて、叱って、泣いて、笑って、勝手に死んだりしないと誓って、共に世界の理に反する願いを追い求めて、宿敵と死闘を繰り広げて――そして、死に別れた。
また一人生き残ってしまった俺は凍える冷水の如き現実に溺れている。
だけど――
「助手。もう一度、仲間を助けに旅に出よう」
……ああ。俺達がここで終わって良いはずがない。
だってそうだろ?
これは助手が名探偵を取り戻し、ハッピーエンドに至る物語なのだから。