羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

クラスに銃は似合わない。

クラスに銃は似合わない。 (MF文庫J)

 

SF、ミリタリー、ラブコメ、詰め込まれている題材を上手くかけ合わせていくので不思議な読み応えでした。

作品を構成している題材をどれも出そうとしているので、ある程度は仕方ないがまとまり切れてなくて、だがそうした混ぜていくことで逆に癖のある作品になっていたように思いました。

人を選ぶかなぁ。

 

主人公・田中と妹・瑞穂の仕事の会話は愉快で、状況とズレているのが面白かった。

また、田中が任務として護衛していた谷城の勘違いして浮足立っている内面が可愛くて、田中とどんな関係を築いていくのか楽しみではあります。田中も谷城への気持ちがハッキリしてないので、どう転んでいくのやら。

瑞穂のヤンデレっぷりも怖いが田中との兄妹関係は確固たるものなので、ラブコメ空気はなり辛いだろうが、どうなるか。

田中が大人になろうともがいている心情が良く見えて、応援したくなりました。周りに人と出会いながら変わっていく不器用だけど優しいので魅力でした。

 

脇を固める人達も癖があるので面白かった。

 

戦闘も切り抜け方が巧みでした。

 

続きが読みたいです。

 

相棒は拳銃とAIの妹? 芝村裕吏が贈る予測不能の学園潜入アクション!

突然だが、世界初の完全無欠のAIな妹を持つ兄は、高校生になると何を始めると思う? 俺は妹・瑞穂の膨大な維持費のため、大金を稼げる殺し屋になる…はずだった。だけど会社が自分の仕事適正を護衛と見いだしたから、今俺は中学校に潜入し、ある少女を秘密裏に守る任務を遂行中だ。コードネームはPP01。そしてなぜか相棒は妹(口うるさい)。妙に可愛過ぎる護衛目標に接近(仕事だ)すると、妹がぎゃーぎゃーと騒ぐ(やかましい)。ちょっと都合の良いラブコメ展開を期待したが、そもそも甘い任務を用意されるはずがなかったわけで――では、こっそり銃を忍ばせて、クラスで任務を始めよう。