ユメの師匠・イツクシマが登場。
あれ、この人こんなに頼もしかったっけ?と思ったら、ユメに振り回されているのを見ると落ち着くなぁ。
さて、今回も危険な旅が始まり、どうなることやらと思ったら、ランタとイツクシマの絡みに珍しさを感じたり、ハルヒロとメリィが遂に気持ちを合わせることが出来たりと合間に息抜きとして緩い空気がありました。
ハルヒロとメリィは遂に…ッ!と高まりました!
しかし、そんな上手くはいかない。
おいおいマジかよ… 嘘だと言ってくれと願いたくなる惨劇が起こる終盤に心がボロボロだよ。メリィの身体の謎が遂に明らかになり、ハルヒロ達はこれ以上ないくらい揺さぶられることに。
いや、明らかに何かおかしいのはあったけど、そこに繋がるのかと絶望してしまいました。
あぁ、グリムガルで生きるのは別れが隣にいるようなものだが、受け入れがたい現実だなぁ。
もうバットエンドしか見えないのだが。中盤まで明るい雰囲気だったのはそういうことか。
物語が終盤に向かって、さらに厳しい戦いになっていて、最後に誰が生き残っているのやら。
あとがきの後のエピソードは普段ならホッコリしたかもしれないが、今巻の後だとな。
多くの犠牲を払いながらもお嘆き山攻略を成し遂げた辺境軍。
その元に、オークや不死族ら南征軍の大部隊に攻囲され窮地に立つドワーフ族の“鉄血王国"から救援を求めて使者がやってくる。
辺境軍総帥モーギスはドワーフ族が“新兵器"を用いて敵に対抗していることを知り、取引するべく使節団の派遣を決断。
使節団のメンバーに選ばれたハルヒロたちは、恐るべき巨人や危険な野獣が闊歩する風早荒野を踏破し、遠路はるばる黒金連山の鉄血王国を目指すことに。
曲がりくねった旅路の向こうで、待ち受けるのは交渉か、決戦か、それとも――!?
絡み合い、重なる運命の果てに“それ"が姿を現し、世界が一変する……!