羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5 (MF文庫J)

 

久しぶりに過酷な試験が来た。

クラス全員の意見を一致させる試験。簡単そうに見えて、問いによってはドツボにハマる試験でした。

茶柱先生の過去に繋がるもので、クラスの生徒の心が浮き彫りになってくるのが、また辛い。

 

坂柳が率いるAクラス以外は揉めて、その様子が見えたのは良かった。

個人的にBクラスの神崎の諦めは印象深かった。もう一ノ瀬のクラスとしては先がないな。

龍園のやり方は以前と変わってきていて、手強くなってきそう。葛城の役割も大きい。

 

主軸の堀北、清隆クラスは櫛田が暗躍して、混乱状態になりますが、清隆が牙を出し始めて、冷酷に振る舞うことで試験は収まったが、今後に響きそうな結末でした。

てっきり、櫛田が退学すると思っていたが、そっちにいくのか…

堀北の考えは分かるが、櫛田はクラスで使い物になるのか非常に危ういと思うが、どうなる。

 

退学した子を選んだのが清隆が恵と付き合った事の余波として、物語の進行に困るからだとしたら残念。

退学した子も一部でポテンシャルがあるから、学校を退学したからといって、不幸になるわけではないと思うから、いつかその後も描いて欲しいな。

 

清隆のクラス内での扱いが変わっていきそうで、本人曰く都合のいい展開になってきているそうで、どう振る舞っていくのか楽しみだ。

 

茶柱先生は過去を振り切ることが出来て、良かった。先生が心境一転してクラスに良い影響を与えていきそう。

ただ、星乃宮先生との喧嘩は避けられないだろう。

 

文化祭はどうなるのか。

期待です!

 

 

試験史上最も容易で、最も残酷な『満場一致特別試験』開始!

2学期が開始と共に2つのイベント、体育祭と初の文化祭の開催が発表された。文化祭に胸躍らせる高度育成高校の生徒達だが、茶柱が唐突な特別試験の開催を発表する。
試験名は『満場一致特別試験』。クラス全員の意見が一致するまで投票を繰り返すという一見容易な試験内容。だがその本質は茶柱の10年来のトラウマになるほどのもので……。
全員が投票で意思表明する必要がある『満場一致特別試験』によって否応なくその混沌に巻き込まれていく生徒達。
「では、最後の課題を表示する。投票の用意を」
試験史上最も容易で、最も残酷な試験! 悔いなき選択を生徒達は果たして選ぶことができるのか!