好きな作家ばかりが参加したアンソロジーなので、楽しみにしてました。個人的に好きだったのは、東野先生、新川先生、似鳥先生、太田先生の作品で。読み終えた後の満足度が高かったです。
東野先生の作品は、トリックはもちろんだが、なぜそれを行なったのかが優しさに包まれていて余韻が非常に良い。
新川先生の作品は、阿呆らしい状況でありながらの推理や事件を経て、変わっていった語り手の心境が印象的。
似鳥先生の作品は、全体的にユーモアがあるのは健在。読者を騙しにきた引っ掛けは見事でした。
太田先生の作品は、過去の出来事を掘り下げていき、浮かび上がる真実には悲しみややるせなさがありました。それでも、前を向いていく最後に勇気づけられました。
全体的にミステリ風味でありながら、青春、人情、感情を優先していて、良かったです。
日本ミステリーを背負って立つ超豪華執筆陣の競演、再び!
人気と実力を誇る東野圭吾のほか、脚本家としても著名な太田愛、
新進気鋭の新川帆立や斜線堂有紀に加え、
支持の厚い大山誠一郎と似鳥鶏の新作書下ろしが楽しめる、豪華アンソロジー第2弾。全編新作書下ろし! これぞ、ミステリーの宝石箱!