めちゃくちゃ良かった…
真っ直ぐに夢に突き進む物語を読めと、幸せな気持ちになれます。
今作は障害を抱えながらパラ競技に挑む人とサポートする車いす作りに励む人、それぞれにスポットを当てていて、心にグッと来るものがありました。
身体が不自由になって、未来が見えなくなってしまうのは仕方ない。そこで支えてくれる人がいるというのはとてつもなく尊い。
主人公・百花と親友・宝良の関係は互いに補い合っていて、苦しい時間を共有し合えるというのは胸に突き刺さります。
また、障害を持っている人への配慮や思いやり、仕事や夢に対する情熱を感じて、勇気が貰えました。
今作は宝良をサポートしたい百花視点でしたが、次は宝良の視点を読みたいと思います。楽しみ過ぎる〜
車いすメーカーで働く百花の夢は、親友で車いすテニス選手の宝良のために最高の競技用車いすを作ること。高校2年の時、交通事故で脊髄損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた宝良を救ったのは、百花が勧めた車いすテニスだった。宝良が日本代表チームに選出され華々しく活躍しているのに対して、新米エンジニアの自分に焦りを感じている百花は、はじめて顧客との面談を担当することになり…。