羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

かつて人だった貴方へ 2.次に出会う世界でも

かつて人だった貴方へ 2.次に出会う世界でも (オーバーラップ文庫)

 

前巻から1年くらい経っていたので、厳しいだろうと思ってましたが完結です。

設定や展開が衝撃的で印象に残っていた作品だったので期待してましたが残念です。

しかし、シオンとアリスレインの人とモンスターの共存という形で締めくくられていたのは非常に良いです。

ただ、綺麗に納めようとして省いている部分があるのは気になってしまう。これは仕方ないかもしれないが、シリーズで腰を据えて紡いでいって欲しかったなーと思いました。

 

「三層には『竜』が出るらしい」。
死した人間が魔物となる地下ダンジョンで深層を目指すシオンは、かつての仲間を失った因縁の地『偽竜鱗湖(ディスドラグレイク)』に流れる噂を耳にする。
その真偽を確かめるべく、シオンとその一行はグランドギルドが高ランク冒険者に依頼した『特異調査』に帯同することに。
共に行動する「喪心傀儡(マリオネット)」クレアドールの圧倒的な戦力で、瞬く間に三層を進んでいくシオン達。
だが――竜の前では無力だった。
竜は、いた。
絶体絶命の邂逅。
しかし竜は襲ってくることもなく、シオンを見つめていた。
青く綺麗な、宝石のような瞳。
それはまるで――。
これは、若き冒険者達の恋と願いの物語。