羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2023年 12月読んだ作品とおすすめ作品

まとめました。

 

・おすすめ作品

刑事何森 孤高の相貌

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

タスキ彼方

十の輪をくぐる

一線の湖

十五光年より遠くない

暗い引力

スターティング・オーヴァー

正欲

ただ、それだけでよかったんです【完全版】

 

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:8624
ナイス数:512

風少女 (創元推理文庫)風少女 (創元推理文庫)感想
過去の初恋相手の死に納得出来なくて、真実を追い求めていく。緩い雰囲気の会話、哀愁漂う故郷、学友達の進路、様々なパーツが絡み合って、素晴らしい余韻を生み出していました。
読了日:12月29日 著者:樋口 有介
ただ、それだけでよかったんです【完全版】 (メディアワークス文庫)ただ、それだけでよかったんです【完全版】 (メディアワークス文庫)感想
細かなところで加筆、修正されていて、尖りが薄れている。だがこのまとまりの方が救いがあって良いなと。まさかの書き下ろしは読めて良かったとしか言えない。菅原拓の人生の続きが見れたのは嬉しすぎた。やはり、彼には幸せになってほしいと願っていたから。
読了日:12月28日 著者:松村 涼哉
正欲正欲感想
読んでいて息するのを忘れてしまうくらい、問いかける作品。あなたはあなたの尺度で、人は人の価値で生きている。無理やりカテゴライズしたりするのはナンセンス。趣味趣向は人それぞれ違う。安全圏にいるからと言って、何言っても良いわけではない。映画見終わって時間が経つが、やはり今作が問題作と言われるのが問題だと思う。生きづらい者達の諦観は歪んだ社会が生み出すのだろう。
読了日:12月27日 著者:朝井 リョウ
僕が僕をやめる日 (メディアワークス文庫)僕が僕をやめる日 (メディアワークス文庫)感想
無戸籍、独親、詐欺、社会の底を覗かせる作品です。登場人物の切実さが伝わってくる。絶望の果てにたどり着く結末は輝くものがあって救われました。
読了日:12月26日 著者:松村 涼哉
スターティング・オーヴァー (メディアワークス文庫)スターティング・オーヴァー (メディアワークス文庫)感想
人生、少しの掛け違いで変わっていくもの。これまでがそうだからといって、これからも変わらないとは決まってない。投げやりになって、自堕落な生活を送ったからこその結論には説得力があります。あとがきまで含めて最高です。
読了日:12月25日 著者:三秋 縋
嘘と正典 (ハヤカワ文庫JA)嘘と正典 (ハヤカワ文庫JA)感想
ユニークで皮肉が効いていて非常に良い短編集だった。個人的には表題作が1番合わなかったが、他が良かったので良し。
読了日:12月24日 著者:小川 哲
暗い引力暗い引力感想
ダークミステリ。ミステリではないか。後ろめたい嘘や行動が引き起こる末路は苦いものばかり。だがその結果は自身の責任だがら何も言えない。非常にピリピリする短編集で良かったです。たまにはダークな話が読みたい人にピッタリな一冊です。
読了日:12月23日 著者:岩井圭也
超ミニマル・ライフ超ミニマル・ライフ感想
参考になる部分とならない部分、半々。読み手次第です。
読了日:12月22日 著者:四角 大輔
草原の輝き草原の輝き感想
途中でギブアップ。
読了日:12月22日 著者:吉田玲子
下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル感想
ドラマ観て、出来すぎだろと思ったが現実の方がドラマチックでした。部員のエピソードはマジかと思う話ばかりで、監督の苦悩が偲ばれる。よくぞ果たした下剋上
読了日:12月21日 著者:菊地高弘
十五光年より遠くない十五光年より遠くない感想
読み応え抜群のSF作品でした。大事な人に想いを伝えられず、夢見た姿とは違う自分に苦しむ主人公。そんな主人公に様々な葛藤が生まれ、モヤモヤすることも多々あったが、自分のやるべき事を見直していけたのは爽快感があって良かったです。登場人物の悩みは等身大で、だからこそ、視野が広がる感覚が伝わってきたのは良かったですね。想い人、日本のピンチ、迫るタイムリミット、読み進めていくのが楽しかったです。
読了日:12月20日 著者:新馬場 新
moonfightersmoonfighters感想
読了。
読了日:12月19日 著者:賀東招二
風が吹いたり、花が散ったり (講談社文庫)風が吹いたり、花が散ったり (講談社文庫)感想
自分の殻に閉じこもって斜に構えたせい青年が視覚障害者と会うことで変わっていく、再生されていく。苦い思い出を拭うのは簡単ではないが、最後まで見届けられて良かった。
読了日:12月19日 著者:朝倉 宏景
キング (実業之日本社文庫)キング (実業之日本社文庫)感想
チームシリーズの番外編でしたが、あまり乗れなかった。
読了日:12月17日 著者:堂場 瞬一
一線の湖一線の湖感想
まさかの続編。綺麗に閉じていた前巻だったので、どう続けるのか気になってました。霜介が筆を置かないといけなくなったり、師匠の湖山先生の引退があったりと読んでいて心に文字が突き抜けてくるような感覚がありました。霜介の母のことや進路、湖山先生の弟子達のエピソードがあり、登場人物それぞれの気持ちを汲み取っているのが素晴らしいです。タイトルの意味が分かる最後には涙が出そうになるくらい揺さぶられました。良い続編でした。あわよくば、また先の未来が見たいと思ってしまいます。
読了日:12月17日 著者:砥上 裕將
十の輪をくぐる (小学館文庫 つ 14-1)十の輪をくぐる (小学館文庫 つ 14-1)感想
そういうことか!? 最初から違和感ある主人公の造形だったが、そんな種明かしがあるとは思ってなかったから不意を突かれた。介護、育児、家族の形、さまざまなテーマが詰まっていて、最後の最後まで惹きつけられて、勇気が貰えました。親は偉大だなと。
読了日:12月14日 著者:辻堂 ゆめ
タスキ彼方タスキ彼方感想
はぁ〜 濃密な心理描写、過酷な環境、戦時中の歯痒さとどうしても駅伝を走りたいと思う人達の活動には重みがある。当たり前に食糧や備品がなくとも箱根駅伝への情熱が途絶えない執念というのは、現代の天才ランナーにも刺さるというのは上手い構成だなと思いました。マラソンを中心で活躍したい選手からすると箱根駅伝は参加するメリットは薄いのかもしれない。だけど箱根駅伝の歴史に触れることで影響を受けるのは良い。1冊のまとまりも良くて、箱根駅伝というテーマが上手く昇華された作品だったと思います。
読了日:12月12日 著者:額賀 澪
どうせ、この夏は終わる (電撃文庫)どうせ、この夏は終わる (電撃文庫)感想
終末の世界をどう生きるか。少年少女の揺らぎながらもたしかに歩みを止めない意思は輝いてみえた。大人ではなく子供だからこそ生み出す感情というのは舐めてはいけないなと。
読了日:12月10日 著者:野宮 有
ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人 (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人 (電撃文庫)感想
SAOのアインクラッドの設定を上手く絡めた迷宮ミステリでした。迷宮だけでなくその他にも仕掛けられた謎が解き明かされる真相には非常に驚かされた。これは凄い。
読了日:12月09日 著者:紺野 天龍
しあわせはノラネコが連れてくるしあわせはノラネコが連れてくる感想
猫可愛い… 共に生きていくうちに変わっていく心境が書かれている。
読了日:12月08日 著者:イ シナ
逃げてもええねん「弱くて強い男の哲学」逃げてもええねん「弱くて強い男の哲学」感想
生きるためには逃げるという選択を入れないといけない。良い感じに力を抜いて、挑戦することの大事さが詰まっている。
読了日:12月07日 著者:坂口智隆
少年名探偵 虹北恭助の冒険 新装版 (星海社FICTIONS)少年名探偵 虹北恭助の冒険 新装版 (星海社FICTIONS)感想
優しい心を持つ少女の友情、謎解きは真っ直ぐで良い。
読了日:12月07日 著者:はやみね かおる
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)感想
手癖が悪いマジシャンの違法捜査は愉快で楽しい。少し長いかなと思うが犯人の種明かしのドキドキ感がありました。やるせない気持ちで終わらず、前向きに終われたのはまさにマジシャンのマジックのようだった。
読了日:12月06日 著者:東野 圭吾
刑事何森 孤高の相貌 (創元推理文庫)刑事何森 孤高の相貌 (創元推理文庫)感想
デフ・ヴォイスシリーズに登場する何森さんのスピンオフ。待ってました。警察官として実力があっても群れないゆえに苦労する。覚悟あって人情味あるから非常に魅力的な人物です。短編2本、中編1本、障害が絡んだ事件になってました。最初の車椅子の女性の事件は真相まで頭を巡らせたが予想出来なかった。事件の余韻が中々離れ無かった。素晴らしい話でした。警察組織の歪さも描かれていて、何森さんだけでなくみゆきさん、荒井の存在も欠かせないです。何森シリーズも楽しみです。
読了日:12月04日 著者:丸山 正樹
案山子の村の殺人 (ミステリ・フロンティア)案山子の村の殺人 (ミステリ・フロンティア)感想
うわー良い設定で事件のシチュエーションや登場人物が好みだっただけに最後の幕引きの呆気なさがもったいない。これは評価が割れますね。犯人の動機がなぁ…
読了日:12月03日 著者:楠谷 佑
だってバズりたいじゃないですか (新潮文庫 き 51-2)だってバズりたいじゃないですか (新潮文庫 き 51-2)感想
青春映画の罪深さ。安易なキャッチコピーや受け狙いの内容、心当たりがある人にはグサグサ刺さってくる。クリエイターが自分を捨てたら終わりだよねー。というか生き方、終わり方がロックで好き。
読了日:12月01日 著者:喜友名 トト
青春ブタ野郎はスプリングデイズの夢を見る青春ブタ野郎はスプリングデイズの夢を見る感想
花楓が外に踏み出していく様子はやはり良い。周りの支えも暖かい。
読了日:12月01日 著者:鴨志田 一

読書メーター