羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ホリデーシリーズ 文庫版

 

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

 

 

 

ウィンター・ホリデー (文春文庫)

ウィンター・ホリデー (文春文庫)

 

 

 

ホリデー・イン (文春文庫)

ホリデー・イン (文春文庫)

 

 

 

坂木司先生が送る、親子の絆を描く家族小説でありながらも配達の仕事も明確に扱う仕事小説でもあるホリデーシリーズ。

 

元ヤンホストの大和の元に息子の進が訪ねてくることから始まり物語。様々な個性豊かな人物達と繰り広げられる日常は穏やかでたまに激動の変化が起きたりして、飽きることはなく、むしろ登場人物みんなに愛情が湧き、出会いにいきたくなります。

 

スラスラ読めるて、家族の再生の物語と配達仕事の面も味わえて、一石二鳥です。

 

 

おすすめです!

いなくなれ、群青

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)


階段島シリーズ第1巻


今年中に最終巻が出るみたいなので、1巻から読み返そうと思い、読みました。


河野先生の作品は特殊な状況を作り、その中で普通の日常を送らそうとするのが良い。そして、階段島は自分が捨てた一部が集まる場所。不幸で幸せ。人は成長するために、何かを捨てている。捨てられた人達の集まりという設定と美しい言葉選びが光る作品です。


七草と真辺の共犯みたいな関係も良いです。互いに意識しあってて、どこまでも2人は潔癖なんだよね。物語の始めということで、ゆっくりとした1巻です。


それにしても、100万回生きた猫は良いキャラしてるよ。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる13

(内容)

それは彼と四人の少女たちがたどるかもしれない可能性の物語―。千和と付き合うことにした鋭太に対し、真涼はヤンデレと化す…。ヒメと婚約した鋭太は、愛衣に訴えられる。戦いは法廷で!?桃から生まれた鋭太は、修羅場じるしの肉団子を持って銀と金の鬼のいる鬼ヶ島に向かう!?自演乙は部活動として、恋愛相談を生徒から募ることに―。ヒメの魔術により、過去に飛んだ自演乙のメンバーは中2病時代の鋭太と出会う。少年鋭太の籠絡に動く少女たちの中、高校生の鋭太は中学時代の千和の元へと走る―。裕時悠示×るろおが贈る、甘修羅らぶコメ第13弾!


(感想)

短編集。円盤とかドラマCDなど集めてなかったから読めて良かった。ただ、特に突き抜けた面白さはなかったので、残念な気もする。ただ、初期の懐かしい雰囲気に浸れました。

ドタバタして、ヒロイン達がバカやって、鋭太が叫ぶ。それだけで成立するんだ。


そして、本編があと4冊ぐらい出るみたいだから、楽しみに待ってます。

キノの旅ⅩⅤ the beautiful world

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

今巻は今までで1番の面白さだった。

読むのがあっという間に感じました。


「ケダモノの国」

・ケダモノは動物の印象が強いが、人間もケダモノになるしケモノになる。知性が働く人間の方がタチが悪い。

「マニアの国」

・表紙のキノが可愛かったです。

「過去のある国」

・過去は自分を縛るし救うから、無から作り上げると苦しむよね。オチが好き。

「フォトの日々」

・フォトがただ幸せになっていくだけで、嬉しい。これからもたまに出てほしい。

「ジャーナリストの国」

・お金のための嘘って台詞が真を突いて刺さりました。お金になるならば何を書いたり、報道してもいいのか、人としての考えを問われる。

「戦って死ぬということ・a.b」

人を縛ったつもりが自分にも当てはまると狂うのは許さない非常さがあった。

天才王子の赤字国家再生術3 〜そうだ、売国しよう〜

天才王子の赤字国家再生術3 ?そうだ、売国しよう? (GA文庫)



天才王子ウェインが予期せぬ形で国家を再生する物語第3巻。


2巻でちょっとどうかなと思ったが、3巻では特に気にすることなくて、気のせいだったかな2巻は。


今巻は西側の大陸の思惑に巻き込まれる。

遂にというか、ウェインの頭のキレが周囲に広がり始めてどうかというところで、まだ乗り切れそう。いつかは壁にぶつかりそうだが。毎度のことながら、ニニムのことになるとブチ切れるウェインが心配になるが、冷酷さが出るのがそこぐらいしかないから、しょうがないか。ウェインがブチ切れるの好きだけど、ふざけてるのも好きというね。どう転んでも良い。

そして、ニニムとのイチャイチャもちょっとあるから、もう少し増やしてくれ!頼む!


4巻も楽しみ!


新キャラのゼノをこれからどうするかな〜

七つの魔剣が支配するⅡ

七つの魔剣が支配するII (電撃文庫)



魔法と魔剣のバトルファンジーの第2巻。


2巻は1巻に比べて落ち着いた内容でありながらも、読ませる面白さで良かったです。

ピートの体質、シェラの過去、カティの決意など、主要キャラの掘り下げを物語の進行に合わせてされていて、巧みな構成でした。

しかし、登場するキャラが増えすぎていて、相関図などが欲しいなと思いました。新キャラのロッシはこれからも出てきて欲しい、憎めないキャラでした。


オリバーの闇が随所に挟まれていて、そこが好きなので、復讐を楽しみに待ってます。



なんだかんだで、落ち着いて次巻に行くと思っていたので、最後の波乱をどう乗り越えるのか楽しみです。次巻で一年生編が終わるのは早い気もするが、どうだろう。

ブギーポップは笑わない

ブギーポップは笑わない (電撃文庫)


超有名作。

アニメを1〜3話見て、とても面白くて、これは原作を読むしかない!と思い、手を出しました。


話としては、高校生男女の群像劇で、時系列をバラバラにして、淡々と進むので、好き嫌いが分かれると思いますが、個人的には大好きです。

様々な男女が色々な悩みを抱えながらも、前に進んだり、滅んだり、感情が揺れ動きます。


ブギーポップが作品の締め役になっていて、上手く機能してて、なるほどなと思いました。



続きも読みます!アニメも楽しみに見ます!



群像劇は巧みであるほど魅力だなぁ