羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

天才王子の赤字国家再生術3 〜そうだ、売国しよう〜

天才王子の赤字国家再生術3 ?そうだ、売国しよう? (GA文庫)



天才王子ウェインが予期せぬ形で国家を再生する物語第3巻。


2巻でちょっとどうかなと思ったが、3巻では特に気にすることなくて、気のせいだったかな2巻は。


今巻は西側の大陸の思惑に巻き込まれる。

遂にというか、ウェインの頭のキレが周囲に広がり始めてどうかというところで、まだ乗り切れそう。いつかは壁にぶつかりそうだが。毎度のことながら、ニニムのことになるとブチ切れるウェインが心配になるが、冷酷さが出るのがそこぐらいしかないから、しょうがないか。ウェインがブチ切れるの好きだけど、ふざけてるのも好きというね。どう転んでも良い。

そして、ニニムとのイチャイチャもちょっとあるから、もう少し増やしてくれ!頼む!


4巻も楽しみ!


新キャラのゼノをこれからどうするかな〜

七つの魔剣が支配するⅡ

七つの魔剣が支配するII (電撃文庫)



魔法と魔剣のバトルファンジーの第2巻。


2巻は1巻に比べて落ち着いた内容でありながらも、読ませる面白さで良かったです。

ピートの体質、シェラの過去、カティの決意など、主要キャラの掘り下げを物語の進行に合わせてされていて、巧みな構成でした。

しかし、登場するキャラが増えすぎていて、相関図などが欲しいなと思いました。新キャラのロッシはこれからも出てきて欲しい、憎めないキャラでした。


オリバーの闇が随所に挟まれていて、そこが好きなので、復讐を楽しみに待ってます。



なんだかんだで、落ち着いて次巻に行くと思っていたので、最後の波乱をどう乗り越えるのか楽しみです。次巻で一年生編が終わるのは早い気もするが、どうだろう。

ブギーポップは笑わない

ブギーポップは笑わない (電撃文庫)


超有名作。

アニメを1〜3話見て、とても面白くて、これは原作を読むしかない!と思い、手を出しました。


話としては、高校生男女の群像劇で、時系列をバラバラにして、淡々と進むので、好き嫌いが分かれると思いますが、個人的には大好きです。

様々な男女が色々な悩みを抱えながらも、前に進んだり、滅んだり、感情が揺れ動きます。


ブギーポップが作品の締め役になっていて、上手く機能してて、なるほどなと思いました。



続きも読みます!アニメも楽しみに見ます!



群像劇は巧みであるほど魅力だなぁ

キミのこと黒歴史もまとめて…ぜーんぶ大好きだよ

キミのこと黒歴史もまとめて……ぜーんぶ大好きだよ (角川スニーカー文庫)


昔、「リファレンス」という名前でネットで暴れてた過去を持つ主人公の先名櫂がある日、クラスで男子に隠れ人気な女子、舘崎栞奈に告白される。しかし、彼女にもネットで暴れているという事実があり…



読んでて何でか分からないが、引き込まれました。自分はネットでは荒波とか一切起こそうとも思わないし、炎上とかにも加わりたくないと思ってるが。匿名ということで、自分の意見を言える今のネット環境は便利だし、自分の中で溜め込むぐらいなら吐き出しちゃえばいいと思う。ただ、過激なのは… まぁ。

先奈はひたすら、周りを見下してるし、舘崎もだが、10代できちんとした考えを持たず利用するとこうなるのかなとか思いました。2人を見てると、中高生で便利なスマホを持つのは良いことと悪いことは隣り合わせだから、危機感を持って置かないとね。


ネットに浸かってると感じる、現実での人付き合いの難しさ、億劫さを上手く物語に昇華していて良かったです。早く続きを読みたいぐらい、先奈と舘崎のこれからに期待してます。


そして、ギャルクラスメイトの狩野も等身大の女子って感じで好感が持てたので、彼女の挽回も楽しみです。



現実(表)とネット(裏)が繋ぐ、良ラブコメでした。よく堪能しました。

1/2ーデュアルー 死にすら値しない紅

1/2―デュアル― 死にすら値しない紅 (角川スニーカー文庫)


第23回(秋)スニーカー大賞優秀賞作品


殺された人間が生き返る。そんな現象が発生する世界観。人としての一部を失い、代わりに能力を得て生き返る"偽生者" そして、偽生者を狩る"GLIL"に所属するのが主人公側で、表紙を飾る、竹内限夏と須崎伴。


生と死が絡む濃密な物語で、読んでて引き込まれます。限夏と伴がそれぞれ辛い過去を持ちながら、生きていて、幸せになれることを祈うばかりです。それと、話が"GLIL"側視点が多いからどうしても肩入れしてしまうが、"偽生者"視点の話も掘り下げてほしいなと感じました。


そして、エロと廃墟な感じが堪らない、全体的にキャラが動いていて、それぞれの思惑が交錯するのが魅力だし、もっともっと面白くなっていくポテンシャルを秘めているなと思います。



物語に活力が溢れていたので、続いてほしいです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11

(内容)

一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。そのイベントは三浦や海老名、川崎などいつものメンバーも加わり、より大規模なものになっていく。穏やかな空気の中、だんだんと見過ごせなくなってくる小さな違和感、慣れないことで戸惑っているのだと自分に言い聞かせようとしても誤魔化せない気持ち。この時間がずっと続けばいいのかもしれない。何も気づかないほうが良かったのかもしれない―。提案される「彼女の相談、彼女の依頼」。雪は静かに降り積もり、彼ら、彼女らの景色を変えていく。

(感想)

バレンタインのイベントを手伝って、奉仕部メンバー以外との交流をして、賑やかに終わる。そうだったら良かったのに…

奉仕部メンバーは馴れ合いは偽物だと思っていて、それを抜け出そうと思った矢先にイベントが発生して、八幡、雪乃、結衣が行き詰まる。本物はどこにあるんだ。


雪ノ下家の問題の解決がこの物語の終わりだと思ってたんだけど、どうなるか。

八幡も結衣もまだまだ気は晴れない。



物語の終わりは近いけど、みんな笑っていればいいな。

虐殺スペック赤三月さんと低スペックの九木野瀬くん plan.1

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.1 (オーバーラップ文庫)


世の中は才能次第。どれだけ努力次第しても才能がある人には届かない。本当に?


ある日、低スペック・九木野瀬が虐殺スペック・赤三月朝日の自殺を阻止したところから始まる。



人生の攻略法を作るというぶっ飛んだ話なのに、やることはシビアで現実的。九木が赤三月に振り回されつつ、自分の考えを示していくのが良い。上級者向けが赤三月で初心者向けが九木が作成するスタイルは、良い構成だった。


赤三月と一緒で、自殺しようとしていた、黒花夜が1巻で人生を変えたのですが。本人の意思を尊重していたので、嫌な感じは無かったです。ただ、いつか赤三月と九木がぶつかり合う予感がします…


他作品ですが、よう実や弱キャラ友崎くんみたいな作風が好きな人に刺さるかと。



みんな読んで!続いて!