去年のミステリー作品の中で評価が高かったので読みました。
歴史背景を組み込んだミステリー作品で、どの話も動機や犯行が多彩なので読んだら作品の中に没入するしかないです。
短編集の中の、一つ一つの話の中でホームズとワトソンに当てはまる、江藤と鹿野のコンビの関係の変わり様は大きな魅力になっていました。
飄々とする江藤と芯のある鹿野が好かれる人物だったからこそ、話が盛り上がったんだろうと思います。
最後の話を読み終えた後に、余韻に浸れる作品でした。
避けられない最後だったのかと考えずにはいられませんでした。
作者のこれからの活躍に期待が膨らみます。