大人って偉くなればなるほど縛られる。
知らないうちが幸せだったんだと気付かされるんだ。
(あらすじ)
大出世した槍羽を待っていたのは、旧友・剣野との対決だった。彼は大銀行の審査役としてリストラを断行、槍羽と仲間たちを追い込んでくる。そんな槍羽を悩ます問題がまたひとつ。JKの彼女・花恋から「親友を紹介させて欲しい」と頼まれる。その親友とは、ライバル企業の社長令嬢・夏川真織。しかしこのJK、二人の交際には反対のようで!?剣野率いる銀行のエリート達に抗う槍羽は、花恋からある重要なヒントを得る。しかし、剣野は槍羽がJKと交際している事実をもつかんでいて、ゆさぶってくる。絶体絶命の槍羽が勝利するカギは、あの真織!?“禁断の”年の差ラブコメ第4弾!
やはり出世しても鋭二には問題が降りかかる。
リストラを命令する上に逆らって、我が道を行く鋭二がカッコいいし、ある種理想的なんだが、出過ぎた刃は削られるよなと。
ただ、人を駒としか扱わない会社は駄目だろう。
花恋の幼なじみ・真織も思春期真っ只中で、悩み続けてるんだが、悩みの種を知っていくと苦しくなっていく。自分は嫌な大人になっていくんだろうか。平気で顔を切り替えるようになってしまうのか。さて。
今巻は鋭二と剣野の争いが加熱していき、その過程で明かされていく話の数々がどれも心に訴えられたり、重たくのしかかってくるものばかりで感情が揺さぶられます。
純粋な花恋と話していて思いついた案で、形勢をひっくり返したかと思いきや、鋭二と真織の写真が…
さて、鋭二はどう巻き返していくのか。
絶望的な状況で、会社のみんなを守る前に自分の身が危なくなってきたが、どうなる。
鋭二と剣野、花恋と真織、友達だから譲れない状況だが、友情はどうなる。
沙樹の気持ちもどうなるのか。
大人って辛いな。