遂に最終巻。
(あらすじ)
「これだけは言っておきます。社畜にプライドはないが、魂はある」尊敬していた編集者、御旗と訣別し、自社のサイトでお仕事小説の連載を発表した槍羽。執筆を担当の花恋は、取材のため、変装してコールセンターの現場で働くことに。「―この程度で済むと思うなよ」御旗の影響力により、様々な妨害を受ける槍羽だったが、思わぬ周囲の助けもあり、準備を進めていく。一方、御旗の会社より、損害賠償に関しての連絡が届き、鋭二と御旗は、直接対決することとなった―。「人は、いつだって、自分が今いる場所を踏みしめるしかない」“禁断の”年の差ラブコメ第8弾!
突然の最終巻にびっくりし、1巻から読み返して現実逃避してましたが、ようやく受け入れられました。
好きな作品だからこそ終わってほしくない。
綺麗に終わってほしい。
という気持ちが混在しています。
この最終巻は今までの槍羽鋭二が南里花恋と出会いで生まれた日々の集大成でした。
憧れだった、御旗も敵ではなくなっていた。
それは鋭二が毎日、今日という日を大事にしていたからだったんだと分かった時は胸が熱くなりました。最後のスピーチに全てが詰まっています。
勝つではなく克つ。
大事な言葉でした。
苦渋を味わった花恋と渡良瀬は鋭二の言葉を力にして、自らの殻を打ち破りました。
そして、1巻から沙樹が見ていたものもかわり、前向きになってくれて良かったです。
この作品はお仕事、ラブコメ、色々な見方が出来て楽しかったし、勇気が湧いてくる物語でした。
裕時悠示先生が込めた気持ちを少しでも汲めていたら幸いです。
無理に引き伸ばすことなく、書き切った裕時悠示先生お疲れ様でした。
Yan-Yanさんのイラストも素晴らしかったです。城尾さんの口絵はどういう意図だったのか詳しく知りたいです笑