羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

29とJK6 〜あなたの隣を歩きたい〜

29とJK6 ~あなたの隣を歩きたい~ (GA文庫)


遂に鋭二は30歳に…

そして周りの人も変化する。

(あらすじ)

「三十歳になった。なってしまった」ついに誕生日を迎えた社畜・槍羽。出世した以外なんにも変わらない彼だが、周囲は放っておかない。娘の真織と婚約させようとする夏川社長は、JK花恋に現実を突きつける。「槍羽さんに、あなたは相応しいと言えるのですか?」その言葉で奮起した花恋はデビューを急ごうと焦る。同じ頃、渡良瀬もまた、槍羽に釣り合う存在になろうと新企画を起ち上げる。二人の思いは同じ。「あなたの、隣を歩きたい」そんな状況を遠くから見つめる沙樹。かつて槍羽の隣を歩いた彼女の元に、編集者時代の上司が訪れて!?“禁断の”年の差ラブコメ第6弾!


激動の1年間を経て、30歳になった鋭二。

さらに上の立場になって、哀愁漂わせていて、なんか落ち着いたな。

期せずして偉くなった鋭二の隣に立とうと渡良瀬と花恋がもがいている。


渡良瀬の入社時の研修の話ではまだ冷凍美女というあだ名の通り、誰も近寄らせない雰囲気で尖っていたが、鋭二と出会うことで変わる決心がついた。だから、あんなに慕うのも納得ですね。鋭二と過ごすことが渡良瀬にとって良い時間なんだろう。


花恋は真織の母に鋭二との仲を指摘されることで揺らいでしまう。真面目だからこそ悩んでしまう。それでも小説家になることで鋭二に近づこうとするんだから、意地があって良い。


真織も自分で変わろうと、花恋と一緒にいようとする決意が現れていて素敵な笑顔を見せてくれて、ほっとした。


そして、今まで深く触って来なかった沙樹の退職事情が今後の鍵になりそうでした。



人は変わらずにはいられないんだろうと思う内容でした。


自分はどんな30歳になるのかな。