羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

鬼畜先生の博愛教育

鬼畜先生の博愛教育 (MF文庫J)


素晴らしい鬼畜っぷりに胸がスカッとします。

(あらすじ)

目には目を、歯には歯を。異能で荒れる学園を異能でねじ伏せ更生させる! 
学園島タルタロス――ごくまれに異能を持つ者が産まれるようになった現代において、政府がそういった特殊な能力を持つ者たちを管理・教育するために、いくつもの異能学園をまとめて作り上げた巨大な教育施設である。そこに新任教師として赴任した神永カムイは、異能学生の集まる今の学園がいかに荒れているかを目の当たりにする。ただでさえ異能に対応できる教師が少ない上に、異能によるイジメや喧嘩、果ては異能を狙う外部の悪党たち――荒れ狂う学園を、かつて自らも異能学生として“異能バトル”に明け暮れていたカムイが、学園の問題と真っ向からぶつかり、豪快に力業で解決していくことに――!


異能の力を持て余している高校生達をびしばし鍛えていき、学園の問題に突っ込んでいく主人公・カムイがかっこいい。

ただ、やり方を選ばない鬼畜先生っぷりが凄いです。暴力を振るうが理由があるのが良いし、味方がピンチの時の頼もしさがありました。

ヒロイン達の様々な悩みや問題に手を出していき、見事に心変わりさせるのは、この作品の魅力ですね。価値観やおしつけじゃなくて、その子の為になる言葉をかける優しさが良いです。


日向くんという厨二病の扱いは面白すぎましたね。彼はどうなっていくのやら。


主人公・カイム、ヒロイン達、校長先生や敵など、みんなキャラが立っていて、読んでいて飽きなかったです。

展開もテンプレートに近いんですが、随所で捻られていたので独自性があったのは素晴らしいです。


ヒロイン達はとりあえず仲間になり、これからどうなるのか気になりますね。