羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上)

戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上) (角川スニーカー文庫)


長月達平先生が描く、戦乙女達の生き様が素晴らしい。

(あらすじ)

正体不明の敵性存在によって、生存領域を失っていく人類。その最後の希望は、英霊機に乗って空を駆ける、神に選ばれし少女――『ワルキューレ』だった。 
才色兼備だが融通のきかない女軍人・ルサルカも、その一人。彼女が欧州の最前線基地で出会ったのは、場違いな明るさと圧倒的な戦闘力を兼ね備えた少女だった。 <特別な> ワルキューレである少女との邂逅は、ルサルカの運命のみならず、人類の趨勢をも動かすことになり……。「――聞かせて? あなたの、全部」 
死地に舞う少女たちが織りなす空戦ファンタジー、開幕!


夏から始まるオリジナルアニメーションの前日譚。

人類が追い詰められている状況で、希望の象徴であるワルキューレと言われている少女達が懸命に生き抜こうとする世界観。

堪らなく好きになる話でした。

もう、設定だけでもワクワクしてしまう物語ですが、読み始めたら最後まで目を離せない展開の連続でした。


主人公のルサルカが辛い過去に苛まれ、殻に籠もっていたところに上官が現れ。そこから、再起していくのが見どころですね。

上官が中々曲者で、飄々としていて、余裕しかないのがなんとも頼もしい。ルサルカとの掛け合いも楽しいです。


苦難の連続ですが、ルサルカや仲間たちとこれからどう世界に抗っていくのか楽しみで仕方ないです。


これが前日譚?と思うくらい面白い作品でした。


早く下巻が読みたいです。