ケースケとニトの旅の続きが読めて良かったです。
新たな場所で出会ったのは物語を求めている届け屋のシャロルやすれ違ってしまった親子のポーラとファゴなどと出会う。
一緒に住んだり、話したりしていくうちに情が芽生えていくのが良いです。
それぞれ悩みを抱えている時間が長くなってしまって、歩き出し方を忘れてしまったようだけど、ケースケとニトがどうにかしようとあの手この手で導いていて、救いのある結末になってくれてホッとしました。
悲しみを抱えていた人達に暖かいエピソードが訪れるというのがこんなにも素晴らしいとは。
良い読み心地でした。
出会いと別れを繰り返していくのが人生。
作者が大切にしていることが文章を伝わってきました。
まだまだケースケとニトの旅を見ていきたいです。
1巻のブログ
https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/02/21/210000
(あらすじ)
今日から明日へ。ぼくたちは「さよなら」の轍を残して往く。
滅びかけた異世界で旅を続けるケースケとニトは、“物語”を探しているという届け屋の女性・シャロルと出会う。彼女の探し物を手伝ううちに、三人はとある村に伝わる“灯花祭”を復活させることになるのだが――!?