羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2020年 下半期に読んだおすすめのミステリー作品17選

 凄い今更ですが去年下半期に読んだミステリー作品で面白かった作品を紹介します。シリーズものもありますが単巻でも惹きつけられる作品ですので大丈夫です。

気になる作品があれば是非読んでもらいたいです。

 

 

法廷遊戯

法廷遊戯

 

この作品を読んで、罪を犯した人の罪の向き合い方や罰を下すとはなんと重いことがどれだけ辛いのかが伝わってきました。

是非多くの人に読んでもらいたい作品でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/07/30/210000

 

 

 

楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり

 


この作品は特殊設定の、2人以上殺したら天使に地獄に連れて行かれるということが上手く作用していて、動機や殺人方法が予期しづらくなっていて、謎解きをさらに難しくしていました。その分謎解きの際に唸りました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/08/23/210000

 

生まれつきの花: 警視庁 花人犯罪対策班

生まれつきの花: 警視庁 花人犯罪対策班

  • 作者:鶏, 似鳥
  • 発売日: 2020/09/14
  • メディア: 単行本
 

見ていたものは表面でしかなかったのを知り、そこから殺人事件の裏側に潜んでいた真実が明かされていくまでの流れがスピーディでかつ勢いがあり、読んでいてワクワクしました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/16/210000

 

僕の目に映るきみと謎は (角川文庫)

僕の目に映るきみと謎は (角川文庫)

 

今作は怪異というホラー、真守と恋子や登場人物達の青春の陽と陰、怪異を生んだわけや正体突き詰めていくミステリー、全ての要素が絡み合っていながら、どの要素の魅力を潰し合うことなく、活かしあっていて素晴らしい構成でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/25/210000

 

死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)

死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)

 

死体を埋めるという行動を、罰を、誰かと分け合いたかった織賀の気持ちを祝部は受け取っていて、互いに互いを承認しあって生きていく関係も悪くないのかなと。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/23/120000

 

 

向日葵を手折る

向日葵を手折る

 

率直にいうと辛さや痛みを感じつつ幸せに包まれる読後感でした。

辛い、痛い、というのは登場人物の綺麗な内面と汚い面が見事に描かれていたからだと思う。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/10/210000

 

 

五色の殺人者

五色の殺人者

  • 作者:千田 理緒
  • 発売日: 2020/10/10
  • メディア: 単行本
 

介護施設で殺人が起きるので、犯人を見たのを覚えていられなかったり、見間違いが生じるので、そこが謎に繋がっていくのは唸りました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/16/210000

 

 

揺籠のアディポクル

揺籠のアディポクル

 

主人公のタケルとコノハが周囲から孤立してから殺人が起きるということで犯人は限られているシチュエーションではあるが、当然簡単には分からせてはくれない。情報の出し方が巧みで分かりそうで分からない構成は上手いです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/18/210000

 

 

依頼も様々で、話ごとに読み口も色々変わってくるので最後の話の終わりに感じる余韻も種類が豊富でじっくり楽しめます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/25/210000

 

AX アックス (角川文庫)

AX アックス (角川文庫)

 

最初は笑い話でしたが、話を追っていくうちに生臭い世界を知っているからこそ、光である表の顔の父親という存在になろうとしていたんだと思うと胸が苦しくなります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/09/210000

 

 

ホワイトラビット(新潮文庫)

ホワイトラビット(新潮文庫)

 

時系列ずらしたり、意味がなさそうな言葉に意味を持たせたり、作中の合間に作者が強引に介入してきたり、やりたい放題な小説でした。だがそれが良い味を出していました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/23/210000

 

 

 

放課後の嘘つきたち (ハヤカワ文庫JA)

放課後の嘘つきたち (ハヤカワ文庫JA)

 

タイトルにある通り、主人公・修、幼馴染・白瀬、皮肉屋・御堂、それぞれが後ろめたいものを抱えていて嘘をついている。

人間の負の一面を突いていく物語でまた彼らに会いたくなります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/11/20/210000

 

 

どの話もそれぞれ味があって明るい余韻やほろ苦い結末も素敵ですし、至るまでの過程も丁寧にかつびっくりするような仕掛けもあって楽しめます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/11/28/210000

 

 

 

表題作の蝉かえるはミステリーとして王道をいった形で読み終えた後の余韻が素晴らしいですし、タイトルの意味や謎の真相が分かった時の衝撃が凄いです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/11/17/210000

 

教室に並んだ背表紙

教室に並んだ背表紙

  • 作者:相沢 沙呼
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: 単行本
 

明るい雰囲気ではなく、学校という同調圧力が強い場所で生まれる疎外感や自分の個性は"みんな"に合わないという苦しみなど負の面が多めです。しかし、救いがないというわけではないのでホッと心が温まる余韻があります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/12/06/210000

 

孤島の来訪者 〈竜泉家の一族〉シリーズ

孤島の来訪者 〈竜泉家の一族〉シリーズ

 

特殊設定ミステリーということで、マレヒトという正体不明の存在が殺人を進めていくので先が読めずに無気味な雰囲気で進んでいくのに惹かれました。

まさかのところが答えに繋がっていて濃いミステリーで読み応えがバッチリでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/12/02/210000

 

 

錬金術師の消失 (ハヤカワ文庫JA)

錬金術師の消失 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

ミステリーとして動機やトリックが確立されていて読み応えがありました。

推理が完成して真実が明かされる終盤は見事な展開でした。

今回起きた事件だけでなく、作品で大事な要素で驚きの事実も明らかになって、これからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/12/20/210000