羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

掟上今日子の婚姻届 文庫

掟上今日子の婚姻届 (講談社文庫)

婚姻届とは?って思いましたが、そういうことですか。記憶を維持できない今日子さんだからこその価値観が存分に語れていて、興味深かったです。

今回は登場人物が少なく、犯人を当てるというよりは動機や裏側を探っていくスタンスで今日子さんの様々な面も見られて、愉快だし深いなぁと思ったりして相変わらず楽しませてもらいました。

テンションの低いときは推理能力が少し落ちるのは意外でしたが今日子さんも人間なんだなと思いました。

そして、語り手である厄介の想いも垣間見えて良かったです。ついてないし冤罪だらけで職も安定しないが、根っこのところで真摯な決断が下せるのは素晴らしいです。うっかりも多いですが笑

 

自分と付き合ったら破滅するという女性というのは恐ろしいな… 思い込みやすり込みで動きたくないなぁとしみじみ思いました。

 

 

忘却探偵・掟上今日子、「はじめて」の講演会。
檀上の今日子さんに投げかけられた危うい恋の質問をきっかけに、
冤罪体質の青年・隠館厄介は思わぬプロポーズを受けることとなり……。

美しき忘却探偵は、呪われた結婚を阻止できるのか!?
大人気シリーズ第6弾!