羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13 (GA文庫)

 

リューさんが殺人をした?

信じがたい噂から始まったが、きちんと種は撒かれていて、ミステリ風味にリューさんの動きが明かされて良かったです。

過去の復讐が終わってなくて、消化しようとしていた内なる炎が点火したリューさんの姿は今まで見せてきた優しい姿とは違うもので、それだけ複雑な心境だったのが分かる。

ベルが復讐に囚われているリューさんを見ても、信じることが出来るというのは、やはり英雄のようだ。

 

予言を見れるカサンドラが予知した破滅が見事に起きてしまうのは、カサンドラからしたら歯痒いだろう。知ってるのに伝えられないのは辛い。

 

リューさんの元いたファミリアを壊滅させたモンスター・ジャガーノートが現れ、とんでもない絶望に襲われ、ベル、リューさん、冒険者達が終わったという気持ちにまで追い詰められるが、奇跡が味方して、なんとか乗り切る。

が、さらなる絶望へ落ちていくことに。

作者はどれだけベル達に厳しい目に合わせるんだ…

 

 

18階層の宿場街にもたらされる殺人の凶報。犯人は黒表の賞金首―“疾風”。耳を疑うベル達がリューの容疑を晴らすべく、彼女の行方を追い始める中、カサンドラは『最悪』の予知夢を見る。告げられし十七節の予言。予言の成就は大切な者達の『死』。絶望に打ちひしがれる悲劇の予言者は、破滅に抗う孤独の戦いを始める。そして真相を追う少年が、黒き復讐の炎に焼かれる妖精と邂逅を果たす時、かつてない“厄災”が産声を上げる!