羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

とらドラ!8

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)

 

今まで表に出てこなかった、竜児や大河達の人間関係の歪みが皆に事実を突きつけてくる。

歯痒いくらいに噛み合わない、竜児、大河、実乃梨の恋愛模様が辛い。亜美や北村も関わりがある分、下手に動けない。

竜児と大河は自分の気持ちを向ける相手を想って迷っていて、実乃梨は自分の考えを曲げられず、現状を維持しようとする。

そんな関係をずっと前から予期していた亜美からすると当然だと思うし、ずっと演じ続ける実乃梨を許せなくなるよね。

亜美と実乃梨は互いに素を隠して過ごしている分、今までの水面下で思うことが積もってしまったんだろう。

 

大河が自立しようとしても、様々な壁があって辛い。

 

溜まりに溜まった気持ちが暴れ出して、みんながバラバラになるのだけは避けて欲しい。

 

 

 

始業式前日。インフルエンザからようやく回復したものの、精神的にはいまだ立ち直れない竜児に、大河は自立宣言を突きつける。それは…、他ならない竜児と、実乃梨のため。そして幕を開ける新学期。竜児はぎくしゃくしながらも実乃梨となんとかもう一度向き合おうとする。折りしも学年最後のイベント、修学旅行が目前に迫っており、竜児はそこで実乃梨の真意を確かめようと決意するが―。なにやら雰囲気の変わった大河と北村、新学期になって突き放すような態度をとる亜美。それぞれの思惑を秘めた修学旅行の行方は!?超弩級ブコメ第8弾。