羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

高校事変 II

高校事変 II (角川文庫)

 

今回はJKデリヘルをテーマにしていて、社会風刺に遠慮なく突っ込んでいく姿勢がハラハラしつつもスッキリする読後感でした。

警察の知識も豊富で、へぇーとなることが多数でした。

 

1巻同様、また女性が被害に遭うのかとげんなりしたくもなるが、悪い奴らは結衣に報いを受けさせられるので爽快な退場なのは良いこと。

結衣の殺しの技術にはやはり呑まれるものがあります。

どいつもこいつもゲスくて、胸糞悪くなるが、そういう奴らが結衣の本心に気づくという皮肉。

 

女子高生も安易に大人の世界に手を出さないで欲しいなと。結衣の殺しを楽しみにしてしまう時点で、自分も毒されているな。

結衣がいつまで、自分の行いを隠して続けることが出来るのか。

 

結衣が少しだけ変わっているが、今後どうなっていくのか興味が尽きません。

 

世間を震撼させた「武蔵小杉高校事変」から2か月―平成最悪のテロリストの次女・優莉結衣は新たな場所で高校生活を送っていた。そんな中、結衣と同じ養護施設に暮らす奈々未が行方不明に。さらに、多数の女子高生が失踪していたことも判明する。結衣は奈々未の妹に懇願され調査に乗り出すが、JKビジネスや“特権階級”の存在など、日本社会の「闇」の数々が浮かび上がってくる。問題作ダークヒロインシリーズ第2弾!