羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

クジラアタマの王様

クジラアタマの王様(新潮文庫)

 

前半は社会人パートで、厄介な上司に振り回されたり、クレームやマスコミの攻撃を受けながらもなんとか立て直そうと働く姿は応援したくなりました。

わがままな人が昇進していくのが腹立つのは社会人の総意かと。

 

今作は章の間に挟まれている不思議な漫画が後々に意味を持たせている。

最初はなんのことかと思ったらが、意味を知ると味方が変わる。

 

夢での戦いの結果が現実に影響される。最初は半信半疑だったが、物語が進むにつれて納得するしかないような展開にしていて上手いです。

不思議な現象だが、現実にピンチが忍び寄ることで信じるしかない。

 

そして、ウィルスに怯える人の心理や全体の利益ではなく自分の利益を優先する過ちなどが印象的。

 

まさに伊坂マジックでした。

 

 

記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。(解説・川原礫)