表紙とあらすじで気になり、読みました。
ファンタジー作品でふぁるまろさんがイラスト担当していると読みたくなるんだよなぁ。
全体的に優しさに満ちた作品となっていて、晴れやかな気持ちになります。
主人公・カルスが自分勝手になってもおかしくないのに、周りに優しくあれるからこそ、周りの人達はカルスを救いたいと思うんだよな。
カルスが生まれた時から呪いにかかっていて、余命宣告を受けていて、弱気にもなるが運命に抗おうと魔術の特訓をして、知り合いも増えて、見事にこれからの人生を切り開くことになって安心しました。
修行や周りの人達との交流を経て、決断を自ら行えるくらい成長していて、眩しかったです。
カルスにかかった呪いの真相や、カルスを狙う人物の思惑など、気になる部分が残されており、これからが本番なので、続きが楽しみです。
『ただ普通に生きる』ため、少年は魔法を極める決意をした――
呪いによって膨大な祝福《魔力》を手に入れた少年の、やりなおしファンタジー!「このままではもって半年でしょう」
その日、生まれつき『呪い』を左胸に宿す第三王子カルスは、十歳にして余命を宣告された。目前に迫る死に絶望する彼だが、賢者ゴーリィが現れたことで人生が一変する。
闇を祓い、呪いを鎮めることの出来る光魔法を覚えるため、ゴーリィに弟子入りしたカルス。『祝福と呪いは表裏一体』。呪いに苦しめられた事で皮肉にも膨大な魔力という祝福を
授かった彼は、常人には見えない精霊を見ることが出来るようになり、その後も目覚ましい速度で成長していき――
これは死の呪いを宿した優しい少年が、祝福に包まれて普通の生活を取り戻すまでの英雄譚。