羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

オールドタイムズ

オールドタイムズ (講談社文庫)

 

ニュースやバラエティ、メディアで有名な人の裏側を暴いていくというあらすじから気になって読みましたが、面白かったです。

新しく立ち上げたウェブニュースサイトのオールドタイムズを舞台に、数々のニュースの裏側を暴いていく。

作中で大事にされている、世の中の多くの人が納得することは裏を考えるべき。というのは印象的でした。たしかに、ニュースで流れてない部分をTwitterやネットから知ることが増えていて、ただ流されるがまま情報を受けとらずに、頭を回して裏側を考えるのが大切というのは納得しました。

今作はうがった見方をしろ、ということではなく、しっかり調べて様々な視点から考える視野を持つのが良いと伝えてくれます。

 

様々なニュースを追っていくうちに見えてくる真相は報じられていない、人の裏側を覗くことになっていて、惹き込まれました。

現実でもそうなのではと思わされる小説でした。

 

お仕事小説としても、少数の会社が山あり谷ありの経営でありながら、各々の信念が感じられて良かったです。

それぞれのニュースを追うと同時に社員の掘り下げがあり、オールドタイムズの会社を応援したくなりました。

 

有名人の嘘(フエイク)を暴け!
一週間バズり続けろ!

動画スクープで一躍注目を浴びた
新進ウェブニュース「オールドタイムズ」。
新旧メディア業界の荒波を乗りこなせるのか?

痛快メディアエンターテインメント小説!

夕刊紙のエース記者だった不動優作はあえなくリストラ対象に。
新たにウェブニュースサイト「オールドタイムズ」の運営に加わるが、早々に行き詰まる。
自分より若い出資者兼IT社長から「一週間バズり続けるニュースを」と要求され、嘘(フエイク)を暴くネタを探るのだが。
痛快メディアエンターテインメント小説!