羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ノッキンオン・ロックドドア2

ノッキンオン・ロックドドア2 (徳間文庫)

 

素晴らしいシリーズですね!

1巻を読み返して、今巻を読んだら、1作目よりもグッとキャラクターに魅力が増して、過去も明かされて、より今作品の虜になりました。

前巻で明かされなかった探偵2人と刑事と容疑者の大学時代のエピソードが描かれていて、そんな過去が…と驚くと同時によくバディになって働く気になったなと思いました。

 

1冊通して、人は思い込みである程度の判断をしてしまうのを利用した内容になっていて、様々な場面で深く考えねばと勉強にもなりました。ミステリ的に決めてかかってしまいそうな場面で、二段構えの構想になっていています。振り回されますが、それが良い。頭をよく使わないといけなくなるのが楽しいです。

 

倒理と氷雨の過去が明かされ、ひと段落したようだけど、ここから続くんですよね?

このシリーズなら何事もなく始まりそうではありますが、どうなるやら。

 

帯や解説も今作品を理解しているなぁと感じるものだったのは良かったです。

 

人気声優・斉藤壮馬さん、絶賛!

倒理も氷雨も魅力的ですが、穿地さんも素敵かつ変
なお姉さんだし、神保も食えないやつで面白いし、
美影もめちゃくちゃ演じてみたいです。
絶対に朗読したいと改めて思うと共に、このカタル
シスは小説でしか味わえないよな、とも感じており
ます。
軽妙な掛け合いに隠されたトリックやオマージュの
数々に、ミステリ好きも唸ること間違いなし!

解かないほうがいい謎なんてこの世には存在しない
──。不可能な謎専門の御殿場倒理、不可解な謎専
門の片無氷雨。大学のゼミ仲間だった二人は卒業後
、探偵事務所を共同経営し、依頼人から持ち込まれ
る数々の奇妙な事件に挑んでいく。そして、旧友と
の再会により、唯一解かれていなかった〝五年前の
事件〟の真相が遂に明かされて……ダブル探偵が織
りなす人気シリーズ第二弾。
(解説 東川篤哉